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【Cycle*2023 イル・ロンバルディア:レビュー】タデイ・ポガチャルが史上3人目“落ち葉のクラシック”3連覇! キャリア最終レースのティボー・ピノは笑顔でプロトンに別れ
サイクルロードレースレポート by 福光 俊介イル・ロンバルディア3連覇のタデイ・ポガチャル
ロンド・ファン・フラーンデレンに続く、2023年2つ目のモニュメント制覇。最終的に16勝を挙げた一方で、怪我やツール・ド・フランスでの大ブレーキもあって浮沈の大きなシーズンだった。だけど、終わりよければすべてよし。安堵とともにシーズンを終えることができる。
「シーズン中の失敗に対する復讐とまでは考えていなかったけど、やっぱり勝って終わることができれば安心する。これで今年は終わりだよ。手首の骨折もあって不思議な感覚だったけど、年間を通してみればおおむね良いシーズンだったと思う。少しリラックスしたら、新しいことにトライしてみて来季につなげられたらと考えているよ」(ポガチャル)
結果的に、ポガチャルと2位争いの選手とは52秒差。6人が表彰台をかけてスプリントして、2日前にグラン・ピエモンテを勝っていたバジオーリが殊勲の準優勝。ログリッチが3位に続いてユンボ・ヴィスマの一員としての最後のレースを終えた。
「ポガチャルの次だからね。僕にとってはパーフェクトなレースだったよ。これでチームを去ることになるけど(2024年はリドル・トレックで走る)、4年間の感謝を結果で示すことができてうれしい」(アンドレア・バジオーリ)
また、上りで遅れたレムコは9位。傷みを癒して、10月15日のクロノ・デ・ナシオン(個人タイムトライアルで競うフランスのシーズン最終戦)でシーズンを締める。
キャリア最終戦のティボー・ピノ
そして、このレースがキャリア最終戦だったティボー・ピノ(グルパマ・エフデジ)は、ポガチャルから8分52秒差の37位でフィニッシュへ。コッレ・アペルトにはおなじみの「ティボー・ピノ応援団」が駆けつけ、最後のひと踏ん張りを後押し。彼らが熱狂しすぎたせいでピノたちのグループが思いがけず足止めを食いかけるハプニングもあったけど、優勝争いをしていたわけではないから“ご愛嬌”ということで……。
「今日は勝負に挑める脚ではなかったね。でも、僕の最後にふさわしいレースだった。こんなに美しく、壮大なレースが存在していることが誇らしいよ。僕はここで2018年に勝っているんだ。あの日のことも、今日のことも忘れないだろうね。素晴らしい思い出だ」(ピノ)
2023年のUCIワールドツアーは、10月12日から17日に開催されるグリー・ツアー・オブ・グワンシーで閉幕。われわれにとっては、10月13日から15日にレースやイベントが展開されるジャパンカップサイクルロードレースが大きな楽しみに。華やかに、明るく、シーズンを終わらせようではないか。
文:福光 俊介
福光 俊介
ふくみつしゅんすけ。サイクルライター、コラムニスト。幼少期に目にしたサイクルロードレースに魅せられ、2012年から執筆を開始。ロードのほか、シクロクロス、トラック、MTB、競輪など国内外のレースを幅広く取材する。ブログ「suke's cycling world」では、世界各国のレースやイベントを独自の視点で解説・分析を行う
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