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サイクル ロードレース コラム 2023年10月10日

【Cycle*2023 イル・ロンバルディア:レビュー】タデイ・ポガチャルが史上3人目“落ち葉のクラシック”3連覇! キャリア最終レースのティボー・ピノは笑顔でプロトンに別れ

サイクルロードレースレポート by 福光 俊介
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【ハイライト】イル・ロンバルディア|Cycle*2023

マルチェルージ、ベン・ヒーリー

マルチェルージに追いついたベン・ヒーリー

かたや、レースそのものを構築したのはユンボ・ヴィスマだった。現在の強さの礎となったログリッチに花を持たせようと、アシスト陣が早くから仕事に勤しむ。16人が先頭グループを形成するが、全行程238kmの長丁場だ。ある程度のリードを彼らに許しつつも、タイム差を計算に入れながらユンボ・ヴィスマはペーシングを図る。

そんな流れが変わり始めたのは、フィニッシュ前90kmから上り始めた、この日4つ目の登坂区間パッソ・デッラ・クロチェッタ(登坂距離11.0km、平均勾配6.2%、最大勾配11%)だった。先頭グループから少しずつ選手がこぼれ始め、メイン集団からはベン・ヒーリー(EFエデュケーション・イージーポスト)が勢いよく飛び出す。これにオスカー・オンレー(チーム ディーエスエム・フィルメニッヒ)が続いて、前から降ってきた選手たちを次々とパスしていく。3強を擁するチームもバチバチしていて、UAEチームエミレーツ勢が少し動くとユンボ・ヴィスマ、スーダル・クイックステップもすかさずチェック。早くも駆け引きが始まった。

クロチェッタと続くザンブラ・アルタ(9.5km、3.5%、10%)で前線は大幅にシャッフルして、やがて先頭はヒーリーと逃げ残りのマルティン・マルチェルージ(グリーンプロジェクト・バルディアーニCSF・ファイザネ)に。1分後ろを走るメイン集団では、リチャル・カラパス(EFエデュケーション・イージーポスト)や前回3位のミケル・ランダバーレーン・ヴィクトリアス)ら数人が絡む落車が発生。それでもお構いなしに、集団は勝負どころであるパッソ・ディ・ガンダ(9.2km、7.3%、15%)へと急いだ。

フィニッシュ前40kmから始まったパッソ・ディ・ガンダの上りで、ヒーリーが単独先頭に立つ。ただ、すぐ後ろにはメイン集団が迫っている。主導権を握るのはUAEチームエミレーツ。一気にペースを上げて集団の崩壊を試みると、アダム・イェーツの牽きでその状況は決定的に。ポガチャルはもとよりログリッチら各チームのエースクラスが対応する中、苦しみ始めたのはレムコ。序盤の落車が影響していることは誰の目にも明らか。アダムの動きをチェックしていたジュリアン・アラフィリップがレムコの状況に気付き、前から下りてきた。

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