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サイクル ロードレース コラム 2023年10月7日

【Cycle*2023 パリ〜トゥール:プレビュー】デマールの3連覇なるか! 新・欧州王者のラポルト、絶好調ドゥリーらも虎視眈々 ぶどう畑のグラベルと丘陵が真の猛者を決める

サイクルロードレースレポート by 福光 俊介
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パリ〜トゥール

パリ〜トゥール

サイクルロードレースシーズンの終わりを告げるレースがそれぞれの国で存在するが、フランスにおいてはパリ〜トゥールと相場が決まっている(厳密にはクロノ・デ・ナシオンというTTレースが最終戦)。初開催は1896年、今年で117回目を迎える伝統の一戦は、トップカテゴリーからひとつ下のUCIプロシリーズに位置しているが、レースそのものの格式は何ひとつ変わっていない。平地系ライダーにとっては憧れのレースであり、ここでの勝利から世界の一線級へとステップアップした選手も多い。

このレースの最大の特徴は、「シュマン」と呼ばれるぶどう畑を縫うグラベル(未舗装区間)をゆく点にある。フィニッシュまで70kmを切ったタイミング(フィニッシュ前50kmとの主催者発表もあるが……)からグラベルが始まり、全10セクター・総距離10kmを数える。

パリ〜トゥール コースマップ

パリ〜トゥール コースマップ

それだけならまだ何とかなりそうだけど、グラベルとグラベルの間には短めの丘越えも待っていて、これが選手たちの脚を削る要素にもなっている。シュマンが採用された2018年以降は難度の高い区間で仕掛けた数人がそのまま優勝争いに転化しがちだったが、コース攻略の糸口をつかむ選手が年々増えていて、昨年は集団スプリントで決着している。

2023年大会は昨年に引き続き、ゴシック建築の大聖堂がユネスコ世界遺産に登録されるシャルトル(パリから南西に約90km)を出発。おおむね南西に針路をとって、これまた古城が世界遺産登録されるトゥールにフィニッシュ。214kmの行程は前回から500mのみの延伸で、ほぼ同じルーティングとなっている。

今大会最大の焦点は、アルノー・デマールチーム アルケア・サムシック)の3連覇なるか。一昨年は3選手の争いを、昨年は集団スプリントをそれぞれ制し、異なる形で勝利を収めた。今年の8月にチームを移り、10月1日のツール・ド・ヴァンデで移籍後初勝利。チームとしても、新たなエーススプリンターを盛り立てていく気概に満ちている。

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