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【ブエルタ・ア・エスパーニャ2023 レースレポート:第16ステージ】この夏のマイヨ・ジョーヌが友に捧げるステージ勝利!ヨナス・ヴィンゲゴー「僕のベストフレンドのために勝ちたかった」
サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか「予定外ではあったんだけど、ヨナスが無線で、アタックしてもいいかどうか聞いてきた。飛び出すには絶好のタイミングだった。ちょっと予想もしてないかったような瞬間を突いたよね」(クス)
最終登坂の地、2級山岳ベヘスは、登坂距離こそ4.8kmと短いが、上り始めに約1kmにわたり激勾配が続く。その先で勾配は大幅に緩み、改めてラスト2kmで勾配がぐんと跳ね上がる。多くの選手が、もしかしたら、最終盤での勝負を警戒していたのかもしれない。ただヴィンゲゴーは、残り3.9km、つまり序盤1kmの終わりに待ち構えていた勾配14%ゾーンを選んだ。いきなり凄まじい一発をぶちかました!
他のエースたちは互いに顔を見合わせるばかり。動かないエースに代って、有能なアシストたちが対処に向かった。UAEチームエミレーツは、総合4位フアン・アユソや6位マルク・ソレルではなく、フィン・フィッシャーブラックだけが反応した。しかも「集団を引き連れて前に戻るつもり」が、「振り返ってみたら誰もついてこなかった」そうで、そのまま孤独に追走を続行した。バーレーン・ヴィクトリアスもまた、総合7位のミケル・ランダで区間を狙いに行く予定だったのに、結局はワウト・プールスが走り出た。
もちろんユンボ3人衆の結束は揺るがなかった。総合首位クスと、今ステージ開始時点で総合2位につけていたプリモシュ・ログリッチは、いつも通り、ひたすらチームワークに徹した。ラスト1.2kmで、ようやく総合10位ジョアン・アルメイダが加速を試みた直後に、ただ1度だけログリッチがカウンターに転じた。それ以外は、「ライバルの後輪」の定位置を、決して崩さなかった。
総合首位を守ったセップ・クス
フィニッシュラインまで孤独に、力強く走り続けた。ヴィンゲゴーが今大会2度目の感涙を流し、チームにとって4つ目の区間勝利を射止めた。ログリッチは総合ライバルたちーー総合4位アユソ、5位エンリク・マス、8位アレクサンドル・ウラソフーーの背中に張り付いたまま、今区間を1分01秒差で走り終えた。クスも少々苦手な「爆発的な坂道」を上手く攻略し、ログラ集団からほんの4秒遅れで、無事にフィニッシュへとたどり着いた。
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