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サイクル ロードレース コラム 2023年9月6日

【ブエルタ・ア・エスパーニャ2023 レースレポート:第10ステージ】“トップ・ガンナ”が世界最高峰のタイムトライアル対決を制す「チームの士気にとって、非常に大切な勝利になったと思う」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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【ハイライト】ブエルタ・ア・エスパーニャ 第10ステージ|Cycle*2023

その後もジョナタン・カストロビエホやネルソン・オリヴェイラ、マティア・カッタネオといったクロノマンたちが実力を発揮するも、ガンナのタイムには遠く及ばない。総合争いを繰り広げるエースたちも、次々と好走を披露するも、中間計測でもフィニッシュでも、誰一人としてガンナを10秒以内にとらえることはできなかった。ログリッチが36秒遅れで走り終え、最後から4番目にコースへ走り出したエヴェネプールが、16秒遅れでフィニッシュラインを通過した瞬間、ガンナは勝利を確信した。

27歳のガンナにとってはキャリア24回目の個人タイムトライアル制覇であり、総合争いの可能性を完全に失ってしまった所属チームのイネオス・グレナディアーズにとっては、「救い」の勝利となった。雨の初日チームTTでローレンス・デプルスを失い、7日目の落車でテイメン・アレンスマンが大会を去り、元ツール&ジロ総合覇者のエガン・ベルナルはいまだ完全体とは程遠く……大会1週目の数度の落車ですでに総合で12分以上の遅れを喫していたゲラント・トーマスが、この日はまたしても不運に見舞われた。メカトラで自転車交換を余儀なくされ、この春のジロで総合2位に輝いた37歳は、改めてタイムを損失した。

「チームの士気にとって、非常に大切な勝利になったと思う。まずはみんなでこの瞬間を楽しみたい。ブエルタはまだ終わってはいない。僕らは新たな区間勝利を狙っていく」(ガンナ)

区間2位で終えたエヴェネプールは、悔しさ半分、嬉しさ半分。個人TT世界チャンピオンジャージのお披露目の機会を、新しい勝利で祝えなかったことは残念だったが、総合ライバルたちとのタイム差を広げられたことには素直に満足する。

「自分にベストの脚がないことは分かっていた。スタートから10分ほどですごく難しい時間帯を迎えた。そこでガンナからタイムを失ったんだと思っている。でも、その後、スピードを上げることができたし、他の総合ライバルからタイム差を奪うことができた。総合首位にもかなり近づけたし……全体的には満足してる」(エヴェネプール)

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