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【Cycle*2023 アークティックレース・オブ・ノルウェー:レビュー】“白夜の太陽”はスティーブン・ウィリアムズを照らす 個人総合争いは1秒差の大接戦
サイクルロードレースレポート by 福光 俊介アークティックレース・オブ・ノルウェー
「最後にチーム入りしたとはいえ、私たちは数年前から彼をチェックしていました。上りに強く、スプリントも得意。ユーティリティーな選手を求めていて、スティーヴィーが最適だと考えていました」(イスラエル・プレミアテック チームマネージャー:キェール・カールストローム氏)
「彼はこれからさらに強くなるはずです。あらゆるプランに沿って、巧みに走ることができる器用さがあるのです。今大会の彼は勝利に値しますし、さらに勝利を重ねられる実力を持っていることは確かです」(イスラエル・プレミアテック スポーツディレクター:スティーブ・バウアー氏)
ウィリアムズとトゥーンスを最後まで追い込んだスカローニは、総合タイムで1秒届かず2位。ワン・ツーの“ツー”だった第2ステージが、もし“ワン”だったら、ボーナスタイムの関係で最終的に個人総合トップに立っていた計算になる。ただ、本人は「そんなことを言っても仕方ない」といった姿勢を崩さなかった。
「確かに、リーダージャージを着ていた可能性はあったね。惜しいことをしたよ。でも、毎日スプリントフィニッシュだった中で、勝ちたいと思っていたのは僕たちだけじゃなかったんだ。チームとして1勝を挙げられたことを喜びたいし、僕個人の結果も悪くない。今後のレースもきっとうまくいくと思うよ」(クリスティアン・スカローニ)
多くのヤングライダーが参戦しただけあって、4日間を通して若き力が躍動した印象だ。第1ステージで2位に食い込んだ19歳のノア・ホッブス(グルパマ・エフデジ コンチネンタルチーム)は、翌日にはリーダージャージに袖を通した。それこそ1日で明け渡したけど、第4ステージでは逃げに乗り、一時はポイント賞争いで首位にもなった。22歳のケヴィン・ヴェルマーク(チーム ディーエスエム・フェルメニッヒ)は個人総合3位に入ってヤングライダー賞を獲得。レックネスンの穴を埋める走りを見せた。山岳賞の“孔雀ジャージ”ことピーコックジャージを獲得したヴィンセント・ファンヘーメレン(チーム フランダース・バロワーズ)も22歳。前述のガッツォーリは24歳で、スカローニとシャンプッサンは25歳。
頂点に立ったウィリアムズも含めて、将来が楽しみな選手たちがそれぞれに見せ場を作った今大会。「北極圏から、世界のトップへ」それはジンクスなんかじゃなく、実現性の高い要素として、今後のレースシーンで重要度が高まっていくことだろう。
文:福光 俊介
福光 俊介
ふくみつしゅんすけ。サイクルライター、コラムニスト。幼少期に目にしたサイクルロードレースに魅せられ、2012年から執筆を開始。ロードのほか、シクロクロス、トラック、MTB、競輪など国内外のレースを幅広く取材する。ブログ「suke's cycling world」では、世界各国のレースやイベントを独自の視点で解説・分析を行う
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