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サイクル ロードレース コラム 2023年8月21日

【Cycle*2023 アークティックレース・オブ・ノルウェー:レビュー】“白夜の太陽”はスティーブン・ウィリアムズを照らす 個人総合争いは1秒差の大接戦

サイクルロードレースレポート by 福光 俊介
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J SPORTS サイクルロードレース【公式】YouTube

【ハイライト】アークティックレース・オブ・ノルウェー 第4ステージ|Cycle*2023

アークティックレース・オブ・ノルウェー

アークティックレース・オブ・ノルウェー

“白夜の太陽”ミッドナイト・サン・ジャージをかけた争いは、第3ステージから本格化した。主導権を握ったのは、ノルウェーが誇るUCIプロチームのウノエックス・プロサイクリングチーム。ツール・ド・フランス初出場を果たし、チーム全体が自信に満ちている中で迎えた今大会。ワールドチーム勢を差し置いて集団をコントロールし、第2ステージからはたびたび横風を利用した集団分断を試みていた。さらにこの日は強い雨が選手たちを襲った。それをも利用しようと、地の利を生かした作戦を企てた。

彼らの狙いは、若きエースのトビアス・ヨハンネセンを押し上げること。フィニッシュ前2.8kmで逃げていた選手たちを捕まえ、勾配10%超の最終局面で勝負に出た。ただ、このレイアウトでヨハンネセン以上に力を見せたのが、ウィリアムズだった。ディラン・トゥーンスとのホットラインが機能し、最後の100mで先頭へ。クールに、それでいて力強く、1級山岳頂上に敷かれたフィニッシュラインへ一番に飛び込んだ。

「最後の2時間は耐えがたい気象状況だった。どうやって体温を保つべきか悩んだよ。こういうときは基本に忠実に走るしかないんだ。みんなが僕のために役目を果たしてくれて、横風からも守ってくれた。せっかく手に入れたリーダージャージだから、最後まで守りたいね」(ウィリアムズ)

トップの座を守るために、イスラエル・プレミアテックはディフェンシブになることなく、むしろアグレッシブに最後の1日を戦った。序盤の逃げには、前日好アシストのディラン・トゥーンスを送り込んだ。個人総合で5位につけている彼の動きは、さすがに他チームが嫌ってふりだしに戻ることとなったが、最大15人の逃げが再編成されてからは、アシスト陣が2分30秒程度のタイム差を維持して、残りの距離を着々と減らしていった。

終盤の山岳区間では、総合タイム差12秒の位置につけるギヨーム・マルタンコフィディス)や、地元勝利を狙ったオドクリスティアン・エイキング(ノルウェーナショナルチーム)が再三再四のアタック。この状況にも慌てなかったリーダーチームのイスラエル・プレミアテック。ウィリアムズのみならず、トゥーンスの個人総合ジャンプアップを意識しながら、レースをクローズさせる方向へシフトしていく。

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