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サイクル ロードレース コラム 2023年8月14日

【Cycle*2023 UCI世界選手権大会 男子エリート 個人タイムトライアル:レビュー】2022年ロードレース世界チャンピオンから2023年個人タイムトライアル世界チャンピオンへ、レムコ・エヴェネプール

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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世界選手権 表彰台

優勝エヴェネプール、2位ガンナ、3位ターリング

そしてジュニア時代には2018年国内選&欧州選&世界選でロード&個人TTと6枚のチャンピオンジャージを勝ち取り、エリートに転向して以降は2019年欧州選TT、2022年国内選TT、2022年世界選ロード、2023年国内選ロードと順調に勝ちを重ねてきたエヴェネプールは、このグラスゴーで世界選TTのアルカンシェルをコレクションに加えたことになる。

こんなエヴェネプールもまた、先の日曜日にはロードレースを戦った。代表チームメイトのファンアールトのために、幾度となく囮アタックも繰り出した。ただ7月のほぼまる一ヶ月は、高地トレーニングに当てていた。そして7月末のクラシカ・サンセバスティアン(優勝)で、レースを再開したばかり。

「タイムトライアルに必要なのは、フレッシュな脚なんだ。まさにパーフェクトな1日だった。第1計測地点でガンナに対して遅れていたのは分かっていたけど、脚の調子が良かったから、スピードを上げた。作戦は中間の区間でタイムを稼くこと。自分の限界を超える走りをした」

前半部分は時に突風に自転車を煽られ、「体重の軽い」エヴェネプールにとって、バランスを保つのことが難しかったという。ただ前述の通り、第1計測から第2計測までの22.1km(つまりコースの約半分)だけで、ガンナに16.72秒という大差を押し付けた。最終的には2位以下に12.28秒差を保って、フィニッシュラインを越えた。走行時速は51.843kmだった。

1994年に創設された世界選手権個人タイムトライアル部門で、ベルギー人選手が頂点に立つのは史上初めて。また23歳198日で、史上最年少の同種目男子エリート王者となった。そして1995年ロード&1998年TTを制したアブラハム・オラノに次ぐ、史上2人目の世界選ロード両種目チャンピオンでもある。

そのオラノはブエルタ・ア・エスパーニャの総合を1度だけ勝ち取っているが、今年のエヴェネプールは2度目のブエルタ制覇に向かう。真新しいアルカンシェルのお披露目は、8月26日の開幕ステージはチームタイムトライアルだ。

文:宮本あさか

宮本あさか

宮本 あさか

みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。

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