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【ツール・ド・フランス2023 レースレポート:第13ステージ】3年抱えた苦い思いを払拭するアタック!ミハウ・クフィアトコフスキがグラン・コロンビエ一番登頂。ヴィンゲゴーとポガチャルのマイヨ・ジョーヌ争いは9秒差に
サイクルロードレースレポート by 福光 俊介そう、メイン集団はUAEチームエミレーツがほとんどの時間をコントロールに費やしていた。グラン・コロンビエに入ってからは、フェリックス・グロスチャートナーやラファウ・マイカが好ペースで牽いて集団の人数を絞り込んだ。
確かに貯金を取り崩したクフィアトコフスキだったけど、それでもまだ、逃げ切るには十分なリードを保持していた。それまで一緒に逃げてきた選手たちの追い上げを許さず、一番にグラン・コロンビエ頂上に到達。ステージ優勝だ。
超級グラン・コロンビエを制したのはミハウ・クフィアトコフスキ
「実は、大人数の逃げを行かせるたびに“あぁ、行っちゃった……”と思っていたんだよね。僕も一緒に逃げたいステージがいくつもあったんだ。ただ、チームのオーダーもあるから無茶なことはできない。でも今日は“ゴー”だったんだ。上りに入ってからのファンの声援もすべて聞こえていたよ。あれが力になったね。最後まで気持ちを切らさずに走れた最大の理由はみんなの応援だよ」(クフィアトコフスキ)
早くからトップライダーとしての地位を築き、2014年には世界王者にもなった。ワンデーレースからステージレースまで幅広く対応し、アシストとしてもエースライダーからの信頼が厚い。今大会も、カルロス・ロドリゲスやトーマス・ピドコックといった若き総合リーダーを勇気づける精神的支柱としてここまで走っている。
そんな33歳の“チームキャプテン”にも苦い経験がある。今回同様にグラン・コロンビエを上った2020年大会の第15ステージ。それまでマイヨ・ジョーヌ争いに加わっていたベルナルが大ブレーキに陥り、個人総合順位を10ランク落とす事態に見舞われた。悔しさと悲しみに満ちたヤングリーダーを頂上へ連れて行ったのが、クフィアトコフスキだった。
「あの日のことは忘れていないし、今日も思い出した。良いイメージなんてひとつもなかったよ。でも今回はやり切ったと言える。上っている間は後ろのことは気にせず、自分自身に集中していた。だからこそ勝てて本当にうれしい」(クフィアトコフスキ)
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