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【Cycle*2023 クリテリウム・デュ・ドーフィネ:レビュー】ヨナス・ヴィンゲゴーとユンボ・ヴィスマの強さが際立った大会、8ステージ中4区間の勝利、個人総合とポイント賞を獲得
サイクルロードレースレポート by 山口 和幸J SPORTS サイクルロードレース【公式】YouTubeチャンネル
【ハイライト】クリテリウム・デュ・ドーフィネ 第8ステージ|Cycle*2023
第5ステージでカラパスの動きにヴィンゲゴーが反応
ヴィンゲゴーは、この日の勝負どころでカラパスのアタックに反応し、残り16km地点ではライバル全員を脱落させた。結果としてヴィンゲゴーが独走勝利。リーダージャージは落車でメイン集団から脱落してしまったビョーグから同じデンマーク選手のヴィンゲゴーに移った。
「実際のところ、今日は攻撃したくなかった。自分の順位を守りたかったのにライバルたちが攻撃してきた。ボクはリチャル・カラパスの動きに反応し、彼と協力した。そして最後はなんとか彼を落とすことができた。もちろん、今日の勝利にはとても満足している」 とヴィンゲゴー。
「でも、今日のような結果は、最難関の第7ステージを考えると、決定的とは言えない思う。それでもリーダージャージを手に入れたので、次の日もそれを維持できればと思う。体調はいいのでたぶん大丈夫。できるよ。このタイム差があれば守備的に乗れるから」
大会は第7ステージがクイーンステージと呼ばれる最難関だった。名だたるクライマーが標高2067mの大会史上最も高いゴールラインに挑戦する。ゴールはフランス語で「鉄の十字架」という意味のクロワ・ド・フェール峠に設定されていた。
この日はステージの前半にマドレーヌ峠、そしてモラール峠があり、単独で先行したビクトル・カンペナールツ(ベルギー、ロット・デスティニー)が山岳ポイントを量産。この日だけで山岳賞首位になり、青字に白い豆がちりばめられたリーダージャージを確保した。
最難関の第7ステージを制したヴィンゲゴー
一方の総合優勝争い。クロワ・ド・フェール峠のゴールまで5.5kmのところで、リーダージャージを着るヴィンゲゴーが決定的な加速を見せると、誰も反応できなかった。そして第5ステージと同様にここでも独走勝利。ヴィンゲゴーは最終ステージ前に総合成績でのアドバンテージを増やし、優勝に王手をかけた。
「とても調子がよかったので、ステージ優勝の表彰台に立ちたかった。それは私たちがこの日の目標としていた計画だった。ゴールまでの6kmは急坂だったので、ティシュ・ベノートとアッティラ・バルテルでテンポを上げてアタックの準備をすることにした。ソロで行くことができてよかった。それがうまくいったことをとてもうれしく思う。素晴らしい仕事をしてくれたチームメイト全員に改めて感謝しなければならない」とヴィンゲゴー。
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