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【Cycle*2023 クリテリウム・デュ・ドーフィネ:レビュー】ヨナス・ヴィンゲゴーとユンボ・ヴィスマの強さが際立った大会、8ステージ中4区間の勝利、個人総合とポイント賞を獲得
サイクルロードレースレポート by 山口 和幸総合優勝はヴィンゲゴー、2位アダム・イェーツ、3位オコーナー
第75回クリテリウム・デュ・ドーフィネが6月4日から11日までの8日間、フランス東部のオーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地域圏で開催され、ユンボ・ヴィスマのヨナス・ヴィンゲゴーが初優勝した。デンマーク勢がこの大会を制したのは、2017年と2019年のヤコブ・フルサンに続いて3回目。
毎年6月中旬に開催され、ツール・ド・フランスの前哨戦と言われるクリテリウム・デュ・ドーフィネ。前年の大会はプリモシュ・ログリッチ(スロベニア)が総合優勝、ヴィンゲゴーが2位、ワウト・ファンアールト(ベルギー)がポイント賞を獲得するなどユンボ・ヴィスマ勢が席巻したが、2023年も第1ステージからユンボ・ヴィスマのペースとなった。
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第1ステージに続いて第3ステージを制したラポルト
まずは第1ステージ、2022ツール・ド・フランスでのステージ優勝経験もあるユンボ・ヴィスマのクリストフ・ラポルト(フランス)が少人数のゴール勝負を制して優勝。総合成績でも首位に立った。第2ステージで勝ったのはジュリアン・アラフィリップ(フランス、スーダル・クイックステップ)だったが、ラポルトがタイム差なしで首位を守った。好調のラポルトは第3ステージでも少人数のゴール勝負を制して優勝した。
第4ステージは舞台が一転して大会唯一の個人タイムトライアル。UAEチームエミレーツのミッケル・ビョーグ(デンマーク)がトップタイムを叩き出し、総合成績で首位に立ち、ラポルトからリーダージャージを奪った。
それでもユンボ・ヴィスマの優位性は変わらない。ヴィンゲゴーがこの個人タイムトライアルで12秒遅れの区間2位でゴール。ヴィンゲゴーは総合成績でリチャル・カラパス(エクアドル、EFエデュケーション・イージーポスト)らを追い抜き、ビョーグから12秒遅れの総合2位に浮上した。
ツール・ド・フランスでも勝負どころとなるアルプスを舞台とするクリテリウム・デュ・ドーフィネは、第5ステージから本格的に有力選手の戦いが始まった。主役はここでもヴィンゲゴーだった。大会5日目に得意とする上り坂での実力を見せつけ、総合成績の上位を争うライバル選手たちを置き去りにして、独走のステージ優勝を果たし、総合リーダーに躍り出るのだった。
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