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【ジロ・デ・イタリア2023 レースレポート:第14ステージ】総合争いが新たな局面へ!アルミライルがフランス人選手として1999年以来のマリア・ローザ獲得。ステージはニコ・デンツが2勝目を飾る
サイクルロードレースレポート by 山口 和幸ニコ・デンツがステージ2勝目
「この2つの勝利のどちらが難しかったかはわからない。第12ステージはクレイジーだった。グランツールのステージ優勝をずっと夢見ていて、それを実現できた。そして今日は再びそれができたのだから、まだ雲の中にいる気持ちだ」とデンツ。
「フィニッシュラインを越えたとき、ステージ優勝を予期していなかったので、何が起こっているのか不思議な感じだった。総合成績で上位を目指すリーダーをサポートするために参戦して、2つのステージ優勝を果たすことになった。それは計画していたことではなかった」
総合優勝争いではこの大会の新局面を迎えた。第1集団に加わり、53秒遅れの区間15位でゴールしたアルミライルが首位に躍り出ることになったのだ。
「まさか自分がマリア・ローザにたどり着くとは想像もしていなかった。それは特別なものだ。しかし、今日はステージ優勝を目指して逃げ切ろうと考えていた」とアルミライル。
一躍スターになったアルミライルは29歳のベテラン選手としてチームのアシスト役として走ってきた。2017年に現在のチームに練習生として加入し、グルパマ・エフデジ一筋のフランス人だ。タイムトライアルに強く、今大会の第9ステージでは5番目のタイムを記録している。エヴェネプール、トーマス、ゲイガンハート、そしてタイムトライアルのスペシャリストであるシュテファン・キュング(スイス)に続く好記録で、6位のログリッチよりも速かった。
「マリア・ローザがボクのキャリアを変えるかどうかはわからない。しかし、現実的に考えると、ボクはアシスト役のままで、再びティボー・ピノのために働いていく。彼には最終的なトップ10に入るチャンスがあるけど、ボクはそうではない。彼はまだステージに勝ちたいと思っている。明日は山頂フィニッシュではないので、次の休息日までまだマリア・ローザを持っているかもしれないが、総合優勝を争う有力グループと最後の上りを走りたい」
フランス選手がマリア・ローザを獲得するのは21世紀で初めてのことだという。1999年にローラン・ジャラベールが獲得して以来の快挙だった。
「それは知らなかった。ボクはイタリア語の単語をもうすこし学ばなければならない。ガールフレンドはイタリア人なんだけど」
バーレーン・ヴィクトリアスの新城幸也はこの日もポイント賞首位のジョナサン・ミラン(イタリア)をサポートしながらメイン集団のなかの81位でゴール。総合成績は2時間46分44秒遅れの131位。頼もしいキャプテン格として着実に日々のステージをこなしている。
文:山口和幸
山口 和幸
ツール・ド・フランス取材歴25年のスポーツジャーナリスト。自転車をはじめ、卓球・陸上・ボート競技などを追い、日刊スポーツ、東京中日スポーツ、Number、Tarzan、YAHOO!ニュースなどで執筆。日本国内で行われる自転車の国際大会では広報を歴任。著書に『シマノ~世界を制した自転車パーツ~堺の町工場が世界標準となるまで』(光文社)。2013年6月18日に講談社現代新書『ツール・ド・フランス』を上梓。青山学院大学文学部フランス文学科卒。
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