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【ジロ・デ・イタリア2023 レースレポート:第13ステージ】「賢く走ることに徹した」エイネルアウグスト・ルビオがティボー・ピノを制して初優勝!マリア・ローザはゲラント・トーマスが守る
サイクルロードレースレポート by 山口 和幸ピノがアタックするとモビスターチームのエイネルアウグスト・ルビオ(コロンビア)、EFエデュケーション・イージーポストのジェフェルソン・セペダ(エクアドル)が追従。ピノが何度もアタックするが、2人の南米出身ヒルクライマーを突き放せなかった。セペダがピノに食らいつき、ルビオが最後尾で体力を温存した。
ピノらの逃げグループが最初の山岳で先行したとき、トーマスらのイネオス・グレナディアーズ勢は落ち着いていたという。ベン・スウィフトとパヴェル・シヴァコフがペースを握り、逃げグループとの差をキープした。
「いいペースに乗ることができて、楽に走ることができた。ここからアタックするのは容易ではなかったはずだ」とマリア・ローザのトーマス。「ログリッチはおそらく私にあと数日間マリア・ローザを着させておく作戦だと思う。アタックに出るのは来週だと感じた」
最後の上りで残存させたエネルギー勝負になった3選手。冷静だったのはルビオだ。上りだけでなく切れ味の鋭いラストスパートに自信があり、攻撃する適切な瞬間を確認するために最後の1kmのコース状況をチームカーの監督に聞いていたという。
山岳賞を獲得したピノ
「ピノとセペダは最強のように感じたので、それを上回るために賢く走ることに徹した」というルビオが最後にピノを制して初優勝した。ピノはステージ優勝できなかったが、第6ステージ以来の山岳賞ジャージを獲得した。
ルビオはUAEツアー第3ステージの山岳ジェベルジャイスに続くプロレース2勝目。U23カテゴリーでは2018年と2019年のU23ジロ・デ・イタリアでステージ2勝を挙げている。
今回のレースではチーム内でアシストとして働き、そして逃げを与えられた大事な日となった。「悪天候で大変だったが、続けなければならなかった」というルビオ。「とりわけピノがとても強いのは知っていた。彼とフィニッシュまで一緒に行き、戦術的にいいプレーをする必要があった」
2017年からイタリアを拠点として走っているルビオはここで多くのことを学んだ。今大会では総合成績の上位を目指していたが、雨のステージで立ち止まらなければならず、大集団から遅れてタイムを失った。だからこの日はステージ優勝を狙った。
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