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サイクル ロードレース コラム 2023年5月20日

【ジロ・デ・イタリア2023 レースレポート:第13ステージ】「賢く走ることに徹した」エイネルアウグスト・ルビオがティボー・ピノを制して初優勝!マリア・ローザはゲラント・トーマスが守る

サイクルロードレースレポート by 山口 和幸
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【ハイライト】ジロ・デ・イタリア 第13ステージ|Cycle*2023

1988年に米国選手として初優勝したアンディ・ハンプステンは女性のようにきゃしゃなボディをした伏兵だったが、雪に見舞われたガヴィア峠で逃げて総合1位に躍り出た。1989年に優勝したフランスのローラン・フィニョンは天気予報をみて翌日の難関区間が雪で中止になることを見込んでいて、その前日に勝負を仕掛けてマリア・ローザを獲得した。翌日は予想通りに荒天で中止になり、ものの見事に総合優勝を決めたのである。

まさにイタリア北部の修羅場。標高2500m超の山岳で繰り広げられる死闘。選手もそうだが、観客もときに命がけだ。主催者によれば、この悪天候にも関わらず、沿道には熱心なファンが陣取っていたという。

第13ステージはトンネル通過のコースに変更されてスタートすることになったが、さらなる猛威が押し寄せる。とりわけイタリア側の悪天候を考慮してコミッセール団が異常気象プロトコルを適用。さらに距離を短縮して選手の要望に応える決定をした。最終的にクロワ・デ・クール峠の麓に全選手が車両で移動してリスタート。ゴールのグラン・モンタナを目指す事態になった。

午後2時59分に135選手がル・シャブルという小さな町をスタート。トレック・セガフレードのマッズ・ピーダスン(デンマーク)だけがスタートしなかった。

悪天候による距離短縮で記憶に残るのは1996ツール・ド・フランスだ。フランス領内からアルプス国境を越えてイタリアのセストリエーレに向かうステージは、降雪により2度もスタートをやり直した。選手たちはその都度チームカーに乗って冠雪した峠を越え、レースは残り40km地点からやり直した。ここで逃げたのがビャルネ・リース(デンマーク)で、最終的にそのステージで稼ぎ出したタイム差で総合優勝している。

しかし今回はマリア・ローザのゲラント・トーマス(英国、イネオス・グレナディアーズ)とわずか2秒差で追うユンボ・ヴィスマのプリモシュ・ログリッチ(スロベニア)らの総合優勝争いに影響は与えなかった。動いたのは第6ステージまで山岳賞ジャージを着用していたグルパマFDJのティボー・ピノ(フランス)だ。

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