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【ジロ・デ・イタリア2023 レースレポート:第12ステージ】ニコ・デンツがプロ10年目の大願成就!大逃げでグランツール初勝利 総合勢は五つ星ステージ前の“移動日”
サイクルロードレースレポート by 福光 俊介誰が勝ってもグランツール初勝利。下り終えたところでデンツがアタックすると、すかさずスクインシュが反応。一度離されたバーウィックも、3kmほど追いかけて再合流。それからはデンツとスクインシュが先頭交代を繰り返し、バーウィックは付き位置をキープ。そのまま最後の1kmを迎えた。
デンツ、スクインシュ、バーウィックの並びで最終ストレートに還ってくると、残り250mでバーウィックがスプリントを開始。このアクションを待っていたかのようにデンツとスクインシュも合わせにいく。最後はバーウィックを引き離した2人のマッチスプリント状態になって、デンツが一番にフィニッシュラインを通過した。
「上りでは何度も“もうダメだ”と思ったよ。頂上までが本当に長かった。でも、下りで脚が戻ってきたことを感じていたんだ。試しにアタックしてみたけど、やっぱり大丈夫だった。これならフィニッシュ勝負ができると」(デンツ)
待っていたチームスタッフと大絶叫で喜んだプロ10年目の29歳。ジュニア時代にフランスへ渡って脚を磨くと、2015年にアージェードゥーゼール ラモンディアール(現アージェードゥーゼール・シトロエン チーム)でプロデビュー。以来、数チームを渡り歩きながらアシストとしてのキャリアを歩んできた。劇的勝利を挙げたこのステージだって、本当はチームメートをサポートする役割を与えられていた。
最後のスプリント勝負
「もともと逃げるつもりじゃなかったのだけど、突然ゴーサインが出たんだ。逃げ予定だったボブ(ユンゲルス)を急遽温存させることにして、代役として僕に声がかかった。逃げてはみたものの、周りはモンスター級の選手ばかり。僕じゃ勝負にならないから、総合成績がかかっているコニー(パトリック・コンラッド)を助けようと思っていたんだ」(デンツ)
昨年のジロではジャイ・ヒンドレーのマリア・ローザ獲得の土台となった男は、みずからの走りを追い求められる千載一遇のチャンスを最高の形で仕上げてみせた。チームは、個人総合6位のレナード・ケムナと、このステージで同13位まで上げたコンラッドで山岳を戦う。生粋のアシストマンの勝利は、勝負どころへ向けモチベーションを上げるに十二分すぎるほどのプライズとなった。
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