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サイクル ロードレース コラム 2023年5月19日

【ジロ・デ・イタリア2023 レースレポート:第12ステージ】ニコ・デンツがプロ10年目の大願成就!大逃げでグランツール初勝利 総合勢は五つ星ステージ前の“移動日”

サイクルロードレースレポート by 福光 俊介
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【ハイライト】ジロ・デ・イタリア 第12ステージ|Cycle*2023

先頭グループのムードが急変したのは、フィニッシュまで100kmを切ったタイミング。ラウンドアバウト通過時にわずかに生まれた中切れが運命を分けた。たまたま前を走っていたデンツ、サムエーレ・バティステッラ(アスタナ・カザクスタン チーム)、アレッサンドロ・トネッリ(グリーンプロジェクト・バルディアーニCSF・ファイザネ)、セバスチャン・バーウィック(イスラエル・プレミアテック)、トムス・スクインシュ(トレック・セガフレード)は、後ろの選手たちとの差にに気が付いて一気にスピードアップ。バティステッラが遅れて4人になっても急ぐ姿勢は崩さない。

「先頭グループ内での協調がまったくできていなくて、分裂したのも偶然だった。そのとき僕は先頭にいて、プッシュするべきだと思ったんだ」(デンツ)

残されたメンバー間の空気は完全に乱れた。誰かがアタックすれば、誰かがチェックする、そんな動きの繰り返し。先頭にメンバーを送り込んだチームが抑えに回って、追走狙いの動きをすべて摘み取っていく。ペースを上げ下げしているうちに、先頭4人との差は3分まで開いてしまった。

そんな駆け引きをよそに、メイン集団はイネオス・グレナディアーズのコントロールで変わらない。この日も雨が降って、濡れた路面にタイヤをとられた選手たちがクラッシュしたが、レースの流れを左右するほどでもない。

フィニッシュ地点を一度通過して、2級山岳コッレ・ブライダへ。逃げ切りに向けて、スクインシュがアタックで口火を切る。これでトネッリが遅れると、今度はバーウィックがほぼ先頭固定で上りを突き進む。頂上を前にスクインシュが再度前に上がるが、デンツは上体を揺らして懸命のクライミング。3人の態勢を維持してフィニッシュへつながる下りへ入っていく。後ろでは、追走メンバーが盛んに動いてはいるものの、先頭グループに迫るまではいかない。前の3選手の中からステージ優勝者が出るのは決定的になった。

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