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【ジロ・デ・イタリア2023 レースレポート:第10ステージ】マグナス・コルトがグランツールすべてでのステージ優勝を達成 ゲラント・トーマスは新たなレースリーダーとしての責務に向き合う
サイクルロードレースレポート by 福光 俊介コルトの歓喜から51秒後、メイン集団がフィニッシュへとやってきた。ここに残ったのは40人ほど。先着しステージ4位としたピーダスンは、真っ先にコルトのもとへ向かい喜びを共有した。
そして個人総合上位陣も、数秒遅れたアンドレアス・レックネスン(チーム ディーエスエム)と下りで落車したジェイ・ヴァイン(UAEチームエミレーツ)以外はきっちり集団内でレースを完了。マリア・ローザ初日のトーマスも落ち着いて走り切った。
「思いがけずマリア・ローザが手に入ったけど、今日の天気では楽しみようがなかったね。でも、レースとジャージに敬意を表したくて走ることに集中したんだ。レムコがいなくなって残念だけど、誰かがマリア・ローザを着ないといけない。それが私である以上は、責任を果たしたいと思った。ジャージがあることで、優位にレースを進められる場面も多くなるのではないかな」(トーマス)
レムコが大会を去ったことで、プロトンのムードに変化が生まれていることも認めている。
マリア・ローザで表彰台にのぼるゲラント・トーマス(イネオス・グレナディアーズ)
「みんながレムコと(プリモシュ)ログリッチのことばかり話していたからね。何なら、彼らがバチバチやるのをうまく利用しようと考えていた選手は多かったと思うよ」(トーマス)
興味は、トーマスとプリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィスマ)の戦いぶりへと移りつつある。拠点のモナコでは普段から家族ぐるみで付き合い、ユーモアに満ちた両者の機転は心を通わせるまでにそう時間はかからなかったという。そんな2人が、バラ色をかけて正面から相克しようとしている。
「子供同士ではしょっちゅう遊んでいるし、互いにリスペクトしあっている。レースになればライバルだけど、絆まで奪われることはないからね」(トーマス)
週の始まりとともに、マリア・ローザをめぐる争いはリスタートしている。
文:福光 俊介
福光 俊介
ふくみつしゅんすけ。サイクルライター、コラムニスト。幼少期に目にしたサイクルロードレースに魅せられ、2012年から執筆を開始。ロードのほか、シクロクロス、トラック、MTB、競輪など国内外のレースを幅広く取材する。ブログ「suke's cycling world」では、世界各国のレースやイベントを独自の視点で解説・分析を行う
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