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サイクル ロードレース コラム 2023年5月15日

【ジロ・デ・イタリア2023 レースレポート:第9ステージ】ジロに激震! 個人TT勝利でマリア・ローザから一転、新型コロナウイルス感染でレムコ・エヴェネプールがリタイア

サイクルロードレースレポート by 福光 俊介
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トーマスもゲイガンハートとほぼ同じペースを刻むと、第3計測ポイントを過ぎてフィニッシュまでの6kmをさらに追い込む。結果は1秒更新の41分25秒。暫定トップに立った。

TTの走りが期待されたジョアン・アルメイダ(UAEチームエミレーツ)は第1計測から21秒の遅れ。その後もタイムを挽回できないまま進み、最終的に34秒差でのフィニッシュ。

プリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィスマ)

プリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィスマ)

いよいよ個人総合トップ3。先陣を切って飛び出したプリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィスマ)は、第1計測で20秒遅れ。出遅れたかに思われたが、それからはトーマスとのタイム差がほぼ一定で進行。すると第3計測ポイント通過後の最終パートで挽回してみせ、遅れを16秒にとどめる。

そしてレムコ。スタート直後から飛ばして第1計測ではトーマスのタイムを11秒更新。大差の勝利もあるかと思わせたが、第2計測では貯金が2秒まで減ってしまう。第3計測ではトーマス、ゲイガンハートと同タイム。ペースダウンは明白だったが、最終パートで何とか盛り返す。フィニッシュタイムは41分24秒。トーマスのタイムを1秒更新し一番時計ではあったものの、総合タイムを大きく稼ぎ出すところまでは至らなかった。

「第1ステージとは異なり、少し入れ込んでしまった。他選手にプレッシャーをかけるつもりで第1計測までを飛ばしすぎたんだ。とてもベストな戦術だったとは言えないし、自分で自分のタイムトライアルを難しくしてしまったよ。特に第2計測までのペースの落ち込み…それは最悪だった」(エヴェネプール)

辛勝。いや、本来であれば価値あるステージ優勝なのである。ここまでマリア・ローザを着続けてきたアンドレアス・レックネスン(チーム ディーエスエム)が遅れ、第4ステージ以来となるレースリーダーに返り咲き。勝負どころが待ち受ける第2週以降へ、ライバルに対し優位な情勢であることは確かなのだ。しかし、自身も認めた入れ込みすぎた面やペースの落ち込みは、観る者だけでなくプロトンまでを驚かせてきた彼の姿にはいささかマッチしない。

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