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サイクル ロードレース コラム 2023年5月14日

【ジロ・デ・イタリア2023 レースレポート:第8ステージ】“アイリッシュ・ヤングスター”ベン・ヒーリーが狙って決めた50km独走劇 ログラのアタックでマリア・ローザ争いも形勢が揺らぐ

サイクルロードレースレポート by 福光 俊介
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【ハイライト】ジロ・デ・イタリア 第8ステージ|Cycle*2023

12kmほど進んだところで、ヒーリーを含む4選手が集団から抜け出した。さらに1人を加えて先を急ぐが、メイン集団もペースをを落とさない。5人は15秒程度のリードしか得られないままひたすら踏み続ける。そうしているうちに47.9km地点に設置された1回目の中間スプリントポイントへ到達し、先頭5選手の後にマリア・チクラミーノのジョナサン・ミラン(バーレーン・ヴィクトリアス)が集団の一番手、全体の6位で通過している。

どのチームも逃げに選手を送り込もうと躍起になる中、イタリアチャンピオンジャージのフィリッポ・ザナ(チーム ジェイコ・アルウラー)ら6人が追走パックを組んだところで集団がついに動きを制御。それをすり抜けたワレン・バルギル(チーム アルケア・サムシック)とオスカル・リースビーク(アルペシン・ドゥクーニンク)までが逃げることを許され、スタートから70km近くまで進んだところで、ようやくレース全体が落ち着いた。それからはレースリーダーのチームDSMが集団をコントロールし、逃げる選手たちとの差を5分まで容認した。

休むことなく突き進む先頭の13人は、1回目のイ・カップッチーニへ。この上りの最も勾配の厳しいポイントで早速ヒーリーが動いた。アタック一発で決めてみせると、誰のチェックも許さずその差を広げにかかる。単独で頂上を通過し、直後の下りでも当然後ろは待たない。独走態勢を築いてフォッソンブローネを走り抜けた。

「みんなを驚かせるようなパワーはないけど、高ケイデンスで脚を回し続けるスキルには自信がある。だから最後まで一人で行こうと決めていたんだ」(ヒーリー)

2級の上りも問題なくクリアすると、その後の平坦区間も好ペースを維持。後ろでは追走メンバーが5人に絞られていたが、タイム差は広がる一方。メイン集団とは5分30秒以上の開きがあり、逃げ切りは決定的。大観衆が待つ2回目のイ・カップッチーニは、その強さを誇示する華やかなステージとなった。

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