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【ジロ・デ・イタリア2023 レースレポート:第6ステージ】マッズ・ピーダスンが全グランツールステージ優勝を達成! 逃げ切り目前で勝機を逸したクラークとデマルキは互いの走りを称え合う
サイクルロードレースレポート by 福光 俊介サイモン・クラーク(イスラエル・プレミアテック)とアレッサンドロ・デマルキ(チーム ジェイコ・アルウラー)
逃げ切れそう…観ていた誰もがそう思ったことだろう。しかし、最後の最後に来て牽制が始まってしまった。ステージをかけたマッチアップとあらば仕方のない駆け引きとはいえ、猛然と後ろが迫る状況下ではどうにももったいない。残り400mでデマルキがようやく腰を上げたものの、もう遅かった。フィニッシュ前300mで2人は捕まり、これと同時にフェルナンド・ガビリア(モビスター チーム)がスプリントを開始。
一気に飛び出したガビリアだったが、冷静に立ち回ったピーダスンは最後の100mまで待って先頭へ。マリア・チクラミーノのジョナサン・ミラン(バーレーン・ヴィクトリアス)らの追い上げをかわし、ジロ初勝利を決めた。
「逃げの2人には感服だよ。彼らを追い抜くのは申し訳なかったけど、僕らは良いレースができた。ロングスプリントをイメージしていたけど、ガビリアの飛び出しが僕の動きを好転させたね」(ピーダスン)
2019年のアルカンシエル獲得以降、多くのタイトルを手にしてきたデンマークが誇るスピードスターは、これでグランツールすべてで勝利する偉業を達成。今季はシーズンインから好調で、北のクラシックで見せた勢いのままジロに乗り込んでいた。
トレック・セガフレードはこの勝利に賭けて、アマヌエル・ゲブレイグザビエルとナトナエル・テスファツィオンのエリトリア人コンビが長く集団を牽引し、最終盤にはバウケ・モレマまで動員。エーススプリンターは、自身のために力を費やした仲間を称えるとともに、心を配ることも忘れなかった。
「明日は僕でも逃げようと思えば逃げられると思う。でもステージ優勝を狙うような無謀なことはしない。今回のチームは僕を中心に成り立っていて、ここ数ステージはみんなに無理を強いてきたんだ。だから明日は楽に走ってほしいし、もし誰かがトライするというなら後押しするよ。今度は僕がチームを最優先する番だ」(ピーダスン)
ピーダスンが喜ぶはるか後ろでは、フィニッシュ目前で勝機を逸したクラークとデマルキが互いを称え合っていた。
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