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【ジロ・デ・イタリア2023 レースレポート:第4ステージ】次代のフレンチオールラウンダー、オレリアン・パレパントルが狙い通りの逃げ切り勝利 アンドレアス・レックネスンはマリア・ローザに涙
サイクルロードレースレポート by 福光 俊介23歳のレックネスンは、北極圏内に位置し白夜やオーロラで知られるノルウェー北部の街・トロムソで生まれ育った。昨年のアークティックレース・オブ・ノルウェーを制した際は、最終ステージで家族や友人たちの声援を受けて驚異的な独走劇を演じている。ヤングライダー王国のチームDSMが誇るグランツールレーサー候補は、初出場のジロで大仕事をやってのけ、第5ステージからはバラ色に身を包む。ノルウェー人選手としては1975年のヌット・ヌードセン以来2人目、北極圏以北出身の選手では史上初めてのマリア・ローザ着用者となる。
「たとえ1日だけになったとしても、このジャージを着られるだけで特別さ。こんなに難しいスポーツでトップに立てるなんて、幸せでしかないよ」(レックネスン)
かくして、レムコはある種の“ミッション”をコンプリート。最終盤はイネオス・グレナディアーズのスピードアップにアシストを全員失ったが、自身まで苦しめられることはなかった。ここ数日の懸念材料だったレース後の“お勤め”…ポディウム、プレスカンファレンス、ドーピングコントロールなどからひとまずは解放。フィニッシュ後は取材陣の問いかけを制し、チームバスに飛び込んだ。
レース後にアルカンシェルを着るレムコ・エヴェネプール(スーダル・クイックステップ)
「ジャージを手放したこと自体は何の問題もない。28秒という総合タイム差も理想的だ。個人総合2位だから、チームカーの序列も2番目と悪くない。マリア・ローザがプレッシャーだったかって? 全然そんなことはなかったよ」(レムコ・エヴェネプール)
シャワーと着替えを済ませて、ようやく取材に応じた。その終わり際には「レースリーダーじゃなくても、結局こうしてメディア対応をしているからねぇ…」と、聞く者をドキッとさせるブラックジョークが飛び出した。
「いやいや、冗談冗談! ホテルへ行ってゆっくり休むとするよ。また明日!」(エヴェネプール)
文:福光 俊介
福光 俊介
ふくみつしゅんすけ。サイクルライター、コラムニスト。幼少期に目にしたサイクルロードレースに魅せられ、2012年から執筆を開始。ロードのほか、シクロクロス、トラック、MTB、競輪など国内外のレースを幅広く取材する。ブログ「suke's cycling world」では、世界各国のレースやイベントを独自の視点で解説・分析を行う
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