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【ジロ・デ・イタリア2023 レースレポート:第4ステージ】次代のフレンチオールラウンダー、オレリアン・パレパントルが狙い通りの逃げ切り勝利 アンドレアス・レックネスンはマリア・ローザに涙
サイクルロードレースレポート by 福光 俊介「逃げている間にレックネスンと話をしたのだけど、互いにステージ優勝を狙っていて利害が一致しなかった。結果的に僕がステージ優勝で、彼はマリア・ローザ。一番良い形に収まったと思うよ」(パレパントル)
最後の1kmはレックネスンが牽き続け、残り150mでパレパントルがスプリントを開始。フィニッシュ前でのスピード差は明白で、パレパントルが確信した通りの決着を見た。
両手を広げてフィニッシュするオレリアン・パレパントル(AG2Rシトロエン)
「逃げるためにかなりの労力を費やした分、ステージ優勝の喜びは大きいね。上りでレックネスンがアタックしたときは対応できなかった。だけど、追いつけば何とかなると思っていたんだ。今日は何としても先頭でレースを進めなければならなかった。逃げから勝者が出ることは分かっていたからね」(パレパントル)
レムコ発言もさることながら、AG2Rシトロエンは当初から第4ステージを狙っていたという。目標ステージに掲げ、大会に向けたトレーニングキャンプ時から意識付けを行ってきた。チームは27歳のパレパントルを次代の総合エースとして推していて、今大会への期待も大きい。このステージを終えて個人総合3位に浮上。本人もその気だ。
「次のねらい目は金曜日(第7ステージ)だろうね。グラン・サッソ(1級山岳)でマリア・ローザに手が届くかもしれない。ためらわずに行くよ!」(パレパントル)
そのフレンチオールラウンダーには敗れたものの、終盤の積極性が光ったレックネスンは、フィニッシュ後しばしメイン集団の帰りを待った。タイム差次第ではマリア・ローザが手に入る。そして、集団は自身のフィニッシュから1分59秒差でフィニッシュラインを通過。この瞬間、レースリーダーになることが決まり、人目をはばからず泣き崩れた。
「マリア・ローザはサイクリストの夢なんだ。今日のことは一生忘れないよ。みんながこのジャージを目指してスタートを切ったけど、僕個人は最初のアタックから調子の良さを感じていた。ほぼすべての動きに乗じたし、チャレンジして本当に良かったよ」(アンドレアス・レックネスン)
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