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サイクル ロードレース コラム 2023年5月9日

【ジロ・デ・イタリア2023 レースレポート:第3ステージ】上れるスプリンターバトル第1弾はマイケル・マシューズが勝利 引退まで考えたここ数週間の苦悩を打破する渾身のペダリング

サイクルロードレースレポート by 福光 俊介
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ナイスタイミングで加速したマリア・ローザが巧みに1位通過し3秒ボーナスを獲得。最大のライバルであるプリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィスマ)は、動きがワンテンポ遅れた影響で2位通過にとどまる。この段階で、レムコが総合リードをわずかながら広げることに成功している。

最終局面を前に、集団に残ったのは65人ほど。上りで集団を崩したザナが再びペースアップを図り、さらにはトレック・セガフレードも人数をそろえて先頭まで上がってくる。いよいよ残り1km。リードアウトマンからのお膳立てを受けて優位な態勢に持ち込んだのはピーダスンだ。

最終コーナーを抜けて残り300m。ピーダスンの番手につけたマシューズが一瞬できた隙間からスプリントラインを確保。ピーダスンやカーデン・グローブス(アルペシン・ドゥクーニンク)らが迫ったが、マシューズはトップを譲ることなく一番にフィニッシュラインを通過。ジロでは実に8年ぶりのステージ優勝を決めた。

出迎えたチームスタッフや走り終えたチームメートにもみくちゃにされながら雄たけびを上げたマシューズ。そこには、たくさんの思いが込められていた。

スプリント勝負に勝利したマイケル・マシューズ

スプリント勝負に勝利したマイケル・マシューズ

「昨年はツール・ド・フランスでステージ優勝して、ロード世界選手権でも銅メダルを獲れた。今年はもっと良いシーズンにしようと思っていたんだ。それなのに、パリ~ニースで新型コロナウイルスに感染してしまい、ミラノ~サンレモは走れないし、何とか出場できたロンド・ファン・フラーンデレンでもクラッシュするしで散々。4月には一度バイクを離れて、この仕事を続けるべきかどうか本気で考えていたんだ」(マシューズ)

周囲の人たちと話をしていく中で分かったのは、「サイクリングが自分にとってのスポーツであり、目標であり、趣味であり、夢であること」だった。いま競技をやめても、次にやりたいことが全然思い浮かばない。改めて、ロードレースに満たされているのだと気が付いた。

「チームにしたがってジロへ来たけど、何ができるか分からなかった。でも、彼らはゼロの状態にあった私の走りを十二分にサポートしてくれたんだ。ジロを走るべきだと考えてくれたチームには感謝してもしきれないよ」(マシューズ)

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