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【Cycle*2023 ジロ・デ・シチリア:レビュー】アレクセイ・ルツェンコが最終日の逆転で個人総合優勝! フィッシャーブラックやズーターら日替わりヒーローもレースを華やかに
サイクルロードレースレポート by 福光 俊介エトナの下りでメイングループから抜け出したルツェンコとダミアーノ・カルーゾ
流れが一変したのは、エトナ頂上からの約15kmある下りでのこと。精鋭ぞろいのグループが分断し、前にはルツェンコやダミアーノ・カルーゾ(バーレーン・ヴィクトリアス)ら。一方でフィッシャーブラックはダウンヒルでの走行ラインが定まらず、後ろに取り残されてしまった。
これで攻勢に転じたルツェンコは、最後の上りに入って逃げメンバーをパスすると、カルーゾも置き去りに。フィニッシュまで25kmを残して独走に持ち込んだ。
上りだけでなく、下りも得意とするルツェンコは、頂上からのダウンヒルでさらに加速。フィッシャーブラックのジャージを守りたいUAEチームエミレーツはラファウ・マイカが懸命の牽きで逃げていた選手たちを捕まえるが、逆にルイス・メインチェス(アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ)のアタックを許してしまう。フィッシャーブラックにはもはや追撃する脚が残っておらず、精鋭グループにとどまるのが精いっぱいだった。
ひとり旅になっても力強く走り続けたルツェンコは、最終的に2位メインチェスに40秒、精鋭グループに対しては1分13秒の大差をつけてフィニッシュへ到達。ステージ優勝と、逆転での個人総合優勝を同時に手にした。
強く、鮮やかに勝ってみせたルツェンコ。過去2年のツール・ド・フランスでは連続トップ10入り。かつてのU23世界王者は、いまではすっかりグランツールレーサーとしての地位を固めた。このシチリアには、シーズン前半の目標に据えたアルデンヌクラシックへの最終テストとして臨んでいた。
「最後の上りでアタックしようと決めていたので、狙い通りのレースができた。現在の目標はアルデンヌクラシックで、その前にジロ・デ・シチリアに勝てたことは自信につながる。ツール・ド・フランスでステージ優勝した時と同じくらいうれしいよ」(ルツェンコ)
大会制覇のポディウムを終えると、すぐにアムステル・ゴールドレースが開催されるオランダへと飛んだルツェンコ。2年ぶりのアルデンヌクラシックフル参戦は、意外にもキャリア初となるチームリーダーの役目が与えられる。これまでは、チーム事情もあってアシストに回っていたが、今年は晴れてみずからのリザルトを狙って走ることができる。シチリアでの成功が、どう結びつくだろうか。
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