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サイクル ロードレース コラム 2023年3月14日

【Cycle*2023 ティレーノ〜アドリアティコ:レビュー】復帰レースとなったログリッチ、作戦変更で区間3連勝・総合優勝&ポイント賞&山岳賞とこれ以上ない結果を残す

サイクルロードレースレポート by 山口 和幸
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第4ステージで競り勝ったログリッチ

第4ステージで競り勝ったログリッチ

第5ステージは悪天候で、ステージ優勝の際のテレマーク姿勢も室内でキメる

第5ステージは悪天候で、ステージ優勝の際のテレマーク姿勢も室内でキメる

第6ステージ、アシスト役に回ったファンアールトがログリッチをゴールまで牽引する

第6ステージ、アシスト役に回ったファンアールトがログリッチをゴールまで牽引する

「自分の勝利には少し驚いている。チームは別の計画を持っていたが、ロードレースでは計画していた作戦がどのように急速に変化するかよく知っている。クラッシュを回避できてよかったし、ワウト・ファンアールトが数日後には元気になって走れるようになることを願っている。明日はどうなるかわからない。私だけでなく、多くの選手が強いからね」

続く第5ステージは強風を伴う悪天候で、山岳に設定されたゴール地点を2.1km山麓側に移動して距離短縮。165.6kmで行われた。ちなみにフランスのパリ〜ニースは天候悪化を懸念して中止となっている。

前日に6秒差の総合2位と肉薄していたログリッチは、この日も区間1位で10秒のボーナスタイムを獲得。ケムナは同タイムの区間5位でボーナスタイムを獲得できず、総合成績でログリッチが4秒差で首位に躍り出た。

「昨日に続いて勝つのはクレイジーだけど、本当にクールで楽しい。谷で突風があり、上りでも突風があった。そんななかで今日、ヨーロッパで開催された唯一のプロレースとなった」とログリッチ。

「昨日よりもはるかに大きな丘を登るのに苦労したが、最後にはスプリント勝負となる可能性が見えた。ケルデルマンに力を貸してもらい、ステージ優勝のチャンスがつかめるように頼んだ。ステージで2勝を挙げ、ティレーノ〜アドリアティコに来る前に予想していたこと以上を成し遂げた」

ログリッチはさらに第6ステージで3区間連続優勝。

「こんなにいいシーズンをスタートさせたことはないと思う。ステージ3連覇というのはクレイジー。ケガから戻ってきてチームとレースするのは本当にクールだ。目標となるジロ・デ・イタリアはもうすでにスタートできる準備が整っているけど、5月だし、なにが起こるか見てみたい。今はシーズンの始まりに過ぎない。フィールドのレベルは極めて高く、レースはとても難しいが、私はそれを楽しめている」

初日のタイムトライアル以降は超ハードだったと言うログリッチが最終的に総合優勝。バランスよく乗ることを心がけ、まずはレースのリズムに慣れることを心がけたという。

「自宅に2つ目のトライデント(三叉のヤリ)を持ち帰ることになった。ティレーノ〜アドリアティコのこのトロフィーは息子たちが戦うための道具になるよ」とコメントしたログリッチ。次のターゲットはジロ・デ・イタリアだ。

文:山口和幸

代替画像

山口 和幸

ツール・ド・フランス取材歴25年のスポーツジャーナリスト。自転車をはじめ、卓球・陸上・ボート競技などを追い、日刊スポーツ、東京中日スポーツ、Number、Tarzan、YAHOO!ニュースなどで執筆。日本国内で行われる自転車の国際大会では広報を歴任。著書に『シマノ~世界を制した自転車パーツ~堺の町工場が世界標準となるまで』(光文社)。2013年6月18日に講談社現代新書『ツール・ド・フランス』を上梓。青山学院大学文学部フランス文学科卒。

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