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【Cycle*2023 パリ〜ニース:レビュー】春の頂上決戦は全力でゲームを仕掛けたポガチャルに軍配、チームTTでのタイム損失はボーナスタイムで補う
サイクルロードレースレポート by 宮本 あさかチームタイムトライアル最速タイムでフィニッシュしたユンボ・ヴィスマ
強風がコース上の大木をなぎ倒し、第6ステージを中止に追い込むと同時に、厚い冬雲も遠くへと追いやった。南仏コートダジュールには青空が広がり、土曜日のクイーンステージでは、いよいよユンボが反撃を企てる番だった。高い標高を「弱点」と公言しているポガチャルを蹴落とそうと、標高1676mのフィニッシュ目指して高速テンポを刻んだ。そして2019年ツール・ド・ラヴニール総合覇者トビアス・フォスが全力での牽引を終えると、残り6km、昨ツール覇者が自ら加速を切った。
「このパリ〜ニースがシーズンの最大目標ではない」と明言するヴィンゲゴーは、逆に2人の敵に翻弄されることになる。それでも2018年と2016年のラヴニール覇者の交互のカウンターアタックに、粘り強く対処を続けた。何度置き去りにされようが、繰り返し追いつく精神力を証明した。
「加速があまりにも強すぎたから、僕は自分のリズムで走ることに決めたんだ。各アタックに必ず追いけたという事実が、少なくとも、僕に自信を与えてくれた」(ヴィンゲゴー)
ただ、それも、残り300mまで。最後の力を振り絞ってヴィンゲゴーがスプリントを仕掛けると、それがポガチャルの爆発的加速を誘発した。ゴデュは2秒遅れて、ヴィンゲゴーは6秒遅れてフィニッシュラインを越えた。今大会のヒエラルキーが確定した瞬間でもあった。
最終日の朝、ニースのプロムナード・デ・ザングレから走り出した時点では、それでもポガチャルとゴデュのタイム差はわずか12秒。「攻撃の作戦は練ってきた」と、2位ゴデュはパリ〜ニース最終日の「伝統」大どんでん返しを夢みた。58秒差の3位ヴィンゲゴーも、決して完全に諦めてはいなかった。逃げに仕事人ヤン・トラトニクを送り込み、もしもの場合に備えた。
もちろん1位ポガチャルは、最初から最後まで、決して態度や戦術を変えることはなかった。
「攻撃は最大の防御なり、と言うからね」(ポガチャル)
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