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【Cycle*2023 ストラーデ・ビアンケ:プレビュー】優勝経験者が5人参戦! ロードレース界に本格的な春到来を告げる“白い道” シエナ・カンポ広場に一番にやってくるのは誰か!
サイクルロードレースレポート by 福光 俊介優勝したボガチャルを祝福する2位バルベルデ
グラベルセクションをすべて終えると、残りは約12km。最後には、シエナ旧市街のカンポ広場へ、いざないの急勾配。残り1kmを切って、500mで平均勾配12.4%、最大勾配16%の上りをこなし、道幅の狭い石畳の道を進んだ先に、中世の大広場が走り終えた者を出迎える。
ちなみに、先だってスタートする女子は136kmで争われる。コースの違いとしては、南部の大周回は男子のみの採用で、モンテ・サンテ・マリエのある東側のグラベルが女子では不採用に。あとはほぼ同じルートを走ることになっている。
昨年、世界を震撼させる強さを見せつけたポガチャルは、3月5日からのパリ~ニースに備えるため欠場。連覇には挑戦しない。
また、当初出場の意向を示していた2020年の覇者、ワウト・ファンアールト(ユンボ・ヴィスマ)も取りやめ。シクロクロスからロードレースへの移行段階で、体調を崩したため大事をとって先々への調整を優先させる。
ただ、この2人がいない寂しさを打ち消すように、豪華すぎるほどの顔触れがスタートラインに並ぶ見込みだ。
なにせ、優勝経験者が5人も走るのだ。シクロクロスで世界の頂点に立ち、意気揚々とロードシーズンを始めるマチューは優勝した2021年以来の参戦。不整地を戦う脚が残っているなら、このレースはまさにおあつらえ向きだろう。
前回大会は落車の影響で不発だったアラフィリップは、今季すでに1勝しており、上々のコンディションで乗り込めそうだ。このオフにはチームオーナーのパトリック・ルフェヴェル氏との確執も話題に上がったが、勝ってその力を証明できれば未来は明るい。
2018年に優勝しているティシュ・ベノート(ユンボ・ヴィスマ)は、ワウトに替わってチームリーダーを務める。前週は、ベルギー開催のワンデーレース幕開けとなる通称「オープニングウィークエンド」で大活躍。オムロープ・ヘットニュースブラットでチームの躍進に貢献すると、翌日のクールネ〜ブリュッセル〜クールネではみずからが優勝。昨夏の事故で傷めた首はもう心配なく、優勝候補にふさわしい立ち位置にある。
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