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サイクル ロードレース コラム 2023年2月6日

【Cycle*2023 サウジ・ツアー:レビュー】“カウボーイ”ルーベン・ゲレイロがプロキャリア初のステージレース個人総合優勝! JCL TEAM UKYOは世界へ一歩目の足跡残す

サイクルロードレースレポート by 福光 俊介
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シモーネ・コンソンニ(コフィディス)

シモーネ・コンソンニ(コフィディス)

そんなミランとトラック・イタリア代表でチームメートのシモーネ・コンソンニ(コフィディス)も、第5ステージで快勝。大会最終日まで勝利に執念を燃やしたチーム ジェイコ・アルウラーや、好調のウノエックス・プロサイクリングチームなどが主導権を争ったが、早めのスプリント開始でライバルのお株を奪うことに成功。「いやぁ、本当に大変だったよ。でも後悔だけはしたくなかったんだ」とホッとした様子のスピードマンは、「これでチームは良い流れに乗っていけると思う」と笑顔で語って、ミランと同様にトラック・ヨーロッパ選手権へと向かった。

シーズン序盤からハイレベルなレースが演じられたなかに、JCL TEAM UKYOの姿もあった。清水裕輔監督が「厳しい戦いになることは覚悟している」と戦前に語っていたが、ならばと第1ステージから逃げグループに乗り込んで、その存在を誇示。初日の武山晃輔に始まり、第2ステージでは石橋学、第3ステージでは山本大喜がレースをリードした。

第2ステージではエシェロンで武山がクラッシュし負傷リタイアの洗礼を浴びたが、この日はメイン集団に残ったレイモンド・クレダーがスプリントにチャレンジ。最終・第5ステージでもベンジャミ・プラデスと岡篤志が先頭近くで最終局面へ向かい、それぞれ12位と13位。個人総合最上位は山本の38位で、目指していたUCIポイントの獲得はならなかったが、「日本から世界へ」と合言葉に動き出したチームの第一歩として、確実に足跡は残した。

「世界の強豪相手に僕らができる戦い方で対抗した。チームとしての決意も高まり、これからもっと前に進んでいける」と清水監督。

上位戦線にとどまらない熱きドラマは、われわれ日本のロードレースファンにとって忘れることのない歴史の1ページとなった。

文:福光 俊介

福光 俊介

ふくみつしゅんすけ。サイクルライター、コラムニスト。幼少期に目にしたサイクルロードレースに魅せられ、2012年から執筆を開始。ロードのほか、シクロクロス、トラック、MTB、競輪など国内外のレースを幅広く取材する。ブログ「suke's cycling world」では、世界各国のレースやイベントを独自の視点で解説・分析を行う

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