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サイクル ロードレース コラム 2022年9月23日

【Cycle*2022 UCI世界選手権大会 女子エリート ロードレース:プレビュー】日本の與那嶺恵利も参戦!世界一の称号を巡る、速くて強い女性たちのサバイバル戦

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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一方で周回の最終盤は、スプリンターの追い上げ可能な下りと直線のスピードコース。個人TT時に思わぬ逆転劇を演出した海辺のストレートラインが、ロードレースでも、思わぬ波乱を作り出すかもしれない。

この難解な周回コースで主導権を争うのは、おそらくオランダとイタリアだ。過去10大会で優勝6回を誇るオレンジ軍団は、今年も世界最強のルーラー・クライマー=アネミエク・ファンフルーテン、若きパンチャー・クライマー=デミ・フォレリング、女王パンチャー・スプリンター=マリアンヌ・フォスと、あらゆる展開で勝てる切り札を揃えている。

オランダにとって唯一にして最大の不安は、年間3大ツール全制覇のファンフルーテンが、本番3日前のチームタイムトライアルで落車の犠牲となったこと。スタート直後に前輪タイヤが破裂し、地面に激しく転がり落ちた上に、右肘を骨折した。幸いにも手術の必要はなく、39歳の大ベテランは、翌日の公式トレーニングでは自転車に乗って難なく4周回の下見をこなしたそうだが……。

2019年大会で100km以上の脅威の独走で世界女王に上り詰めたファンフルーテンの、もしもの場合は、オランダ次期エースの呼び声高い25歳フォレリングが大役を引き受けるのかもしれない。もちろん五輪金2つ、シクロクロス世界選8勝、トラック世界選2勝……の35歳フォスが、史上2位タイとなる自信4度目のロード世界女王に君臨する可能性も大いにある。

一方のイタリアは、現役世界チャンピオンのエリーザ・バルサモ&ルーベ覇者エリーザ・ロンゴボルギーニがタッグを組む。前者の若きスプリンターはマドリードで集団フィニッシュをさらいとったばかり、後者のオールラウンダーは今ブエルタ総合2位と、いずれも仕上がりは上々。いずれもトレック・セガフレード所属で、息のあったチームワークも武器になる。

オランダやイタリアと並び、ベルギーも最大枠7人を送り込む。ただし複数の切り札を有する両国と違って……ワウトとレムコの間で揺れる男子とも違って……ベルギー女子代表はロッタ・コペッキーを唯一絶対のエースに掲げる。トラックでは世界チャンピオンに2度上り詰めた経験のある26歳は、この春、ファンフルーテンの攻撃に耐えられる脚を証明した。しかもストラーデ・ビアンケもツール・デ・フランドルも、その女王を一騎打ちスプリントで打ち破った。厳しい展開を切り抜けつつ、最後はスプリントに持ち込む。これぞコペッキーの黄金パターンだ。

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