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サイクル ロードレース コラム 2022年9月19日

【Cycle*2022 UCI世界選手権大会 女子エリート 個人タイムトライアル:レビュー】女王エレン・ファンダイクが母国に3年連続の栄冠を持ち帰る「正直に言って、サプライズでした」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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エレン・ファンダイク

笑顔が弾けたエレン・ファンダイク

ディフェンディングチャンピオンが、虹色の日々をさらに1年延長した。パーフェクトなタイムトライアリストであることが求められる難コースで、完走41選手の中で唯一時速46km超を記録したエレン・ファンダイク(オランダ)が、2年連続3度目の女子エリート個人タイムトライアル世界一の座をつかみとった。

「レインボージャージで素晴らしい1年を過ごしてきたから、ただ今日は全力を尽くそう、表彰台に上がれたら最高だけど、たとえ上がれなかったとしても、素晴らしい1年だったことに変わりはないのだ……と考えていました。きっと、こんな考え方が、違いを生んだのでしょう」(ファンダイク)

12年ぶりにアルカンシェル争奪戦を受け入れたオーストラリアは、テクニカルな周回コースを選手たちに突きつけた。道は広いけれど、繰り返し減速と加速とを強いる無数のカーブ。たとえ短くとも、勾配のある上り坂。むしろ平地の直線路でハイスピードを維持することが得意なファンダイクは、つまり自らを優勝候補とはみなしていなかったという。

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「難しい周回コースだったから、ここで勝てるとは予想していませんでした。だって私向きのコースではありませんでしたから」(ファンダイク)

しかし、前年度女王は、まさしく別格だった。34.2kmのコースに一番最後に走り出して行くと、あらゆる中間計測地点でトップタイムを塗り替えた。7.2km地点では2位に8.89秒差をつけた。第2計測地点の24.5km地点ではさらに22.08秒へと広がった。

ちなみにファンダイク本人は、ライバルたちとのタイム差を、一切耳に入れずに走り続けた。理由は「知りたくなかった」から。

「自分自身だけに完全に集中したい、自分の努力にひたすら向き合いたい、そう思ったからです」(ファンダイク)

大部分のトップ選手が、女子ブエルタを1週間前に走り終えてから、慌ただしくオーストラリア上陸を果たした一方で、35歳のベテランは、女子ツール後はただただこの日に向けて準備を重ねてきた。だからこそ「メンタル面でもフィジカル面でも」最高のアプローチで大会に乗り込んだし、最後の最後までダンシングで攻める体力を残していた。フィニッシュラインでは軽くハンドルさえ投げた。結果は44分28秒60。間違いなくトップタイムだった。

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