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サイクル ロードレース コラム 2022年9月1日

【Cycle*2022 ブエルタ・ア・エスパーニャ レースレポート:第11ステージ】エースを失ったバイクエクスチェンジ・ジェイコのカーデン・グローブスが自身初グランツール区間勝利「残す2ステージも狙っていくよ」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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おかげでラスト3.5km近い長い長いロングストレートは、純粋に、スプリンターたちの壮大な戦いの舞台となった。

真っ先に主導権をつかみ取ったのはバイクエクスチェンジだった。最終直線に入るやいなや、4人隊列で最前列へと駆け上がった。イネオスやコフィディス、バーレーンも前を争ったが、すぐに先頭から弾き飛ばされた。

「これまでチームの半分がサイモンの総合争いをサポートしてきたけれど、今日からはチーム全員がステージ勝利に集中した。つまりチームのみんなが僕を支えてくれたんだ。ラスト4kmは完璧な仕事をしてくれた。おかげで僕はフレッシュな調子のまま先頭に留まることができた」(グローブス)

残り1kmに入っても、グローブスは2人の牽引役の背後に、しっかりと控えていた。アルペシン発射台が後方から勢い良く駆け上がったが、肝心のメルリールが後輪にくっついていなかった。トレックの最終発射台はラスト500mで早くも仕事を終えてしまったし、ブエルタ区間10勝のジョン・デゲンコルプは、逆にあまりにも遠くから仕掛けすぎた。その直後にはフアン・モラノが夢中で先頭に躍り出た。しかし、ちらりと後ろを振り返った時、やはりスプリントエースのパスカル・アッカーマンの姿は背後になかった。

「僕は、後ろから上がってくるために努力しなきゃならなかった他の選手たちに比べて、十分にフレッシュな体力が残っていた。ありがたいことに僕は好ポジションにつけていた。あとはスペース目掛けて飛び出し、自分のスプリントを切っただけ」(グローブス)

右側に抜け道を見つけたグローブスは、そのまま爆発的なスピードを保ったまま、フィニッシュラインへと駆け上がった。はるか後方からはファンポッペルとメルリールも急速に追い上げてきたが、あと一歩が足りなかった。2人がラインを越える頃、23歳のオージーはすでに笑顔で両手を挙げていた。

「ファンタスティックな気分だ。初めてのグランツール勝利を手に入れたんだから、最高だよね。本当に嬉しいし、残す2ステージも狙っていくよ」(グローブス)

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