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【Cycle*2022 ブエルタ・ア・エスパーニャ レースレポート:第9ステージ】この世の春を謳歌する23歳エヴェネプール!総合2位以下に1分以上の差をこじあけ「ぼくは人生ですでにたくさんのことを乗り越えてきた」
サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか「逃げ集団内で僕はたくさん働く羽目になった。だから他の選手よりもエネルギーを消費していたし、十分な脚が残っているかどうか定かじゃなかった。でも最後の上りは本当に厳しいから、フィニッシュまでは単にタイムトライアル走になることは分かっていたんだ」(メインチェス)
淡々とペダルを回し続けたメインチェスは、残り2.6km、つまり勾配が23%に跳ね上がったゾーンの前後で、ついに前を行く2人をとらえ、追い抜いた。その後もひたすら激坂を孤独に耐え忍んだ。16分前後の壮絶な努力の終わりには、大きな栄光が待っていた。
両手を広げてフィニッシュするルイス・メインチェス
この6月に実に7年ぶりの勝利を味わったメインチェスが、8月最後の日曜日、初めてのワールドツアー勝利を手に入れた。母国の南アフリカにとっては、ロバート・ハンター(1999年と2001年にそれぞれ区間1勝ずつ)に次ぐ、史上2人目のブエルタ区間覇者でもあった。ところで優勝インタビューでは「ワールドツアー大会の表彰台経験はない」と語っていたメインチェスだが、クリテリウム・デュ・ドーフィネの山頂フィニッシュで2度、区間3位の経験はある。
繰り返される上りも、トリッキーな下りも6人のアシストに手厚く守られ、最後は世界王者ジュリアン・アラフィリップの高速牽引に導かれ、エヴェネプールは最後の激坂に完璧なポジションで飛び込んだ。
「逃げを最後まで行かせる作戦だった。もしも自分が遅れた場合でも、ボーナスタイムを取られる心配がないから。つまり逃げはステージを争い、僕はタイムを争った」(エヴェネプール)
すなわち安全策を採用したレムコだが、実際のところ、心配などまるで無用だった。アラフィリップが15人ほどに小さくしたメイン集団は、難勾配であっという間に数人に減り、さらにはエヴェネプールがいつものように加速に転じると……いつものようにエンリク・マスとプリモシュ・ログリッチ、そしてフアン・アユソだけがしばらくもがいた。もちろん、いつものように、マスだけが最後まで粘った。しかし、抵抗は長くは続かなかった。残り3km、レムコは独走態勢に入った。
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