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「かれこれ3年ほどルガノに住んでいるから、スペシャルな気分だよ。それに、3週間も家を離れていたから、家族や友達に久しぶりに会えることが嬉しいんだ。ここを『地元』と感じるかって?うん、もちろん、ルガノは僕の地元さ」(コンタドール、公式記者会見より)
護衛隊の隙を突いて、パンチャーたちもチャンスに賭けた。トムイェルト・スラフテルやフィリップ・ジルベールが攻撃を試みた。なにより、ゴール前3.5kmに待ち受けるヘアピンカーブ×2+急ダウンヒルに向かって、ルーカ・パオリーニが、突っ込んだ。現場では「ミラノ〜サンレモのポッジォからの下りみたいだ!」との声が上がり、湖畔のボルテージも最高潮に上がった。
追走はスプリンターチームの仕事だった。ニッツォーロを背負ったトレックが猛烈に追いかけた。ゴール前1.2kmで、パオリーニを捕らえた。ゴール前1kmのアーチの下で、ランプレが代わって先頭を奪い取った。ロベルト・フェラーリとマキシミリアーノ・リケーゼの2人の後輪には、もちろん、モドロが入り込んでいた。
「この4年間トレインなしでやってきて、いくつか勝利も手にしてきたけれど、今よりずっと難しかった。そして今、僕にも専用列車ができた。自分が最強だとは思わないけれど、他の選手に対して、アドバンテージがあるのは確かだよ」(モドロ、公式記者会見より)
かつては自らもエーススプリンターとして走ってきたフェラーリが、この1月から、生まれて初めて「モドロ発射台」として働き始めた。ツアー・オブ・カタール以来、徐々にチームワークをくみ上げて行った3人の歯車が、5月のジロ後半にピタリとあった。フェラーリ→リケーゼと先頭を引き継ぎ、ラスト150mでモドロがトップへと躍り出た。
「僕のラスト150mのダッシュ力は、かなりのものだと自負してる。僕をこの距離で先に行かせたら、もう簡単には追い抜けないはずだ。それに第13ステージのイェーゾロよりも、ずっと難しいフィニッシュだった。今日のようなコースのほうが僕は好きなんだ。おかげで圧倒的なスプリントを実現できた」(モドロ、公式記者会見より)
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