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菊池涼介(カープ)
レギュラーシーズンの全日程が終了しました。残念ながらカープは4位に終わり、ポストシーズン進出はなりませんでしたが、シーズン終盤に話題になったのが、野手の「100安打」という数字でした。
9月17日の阪神戦では、菊池 涼介がシーズン100安打を記録しました。菊池個人としては2年ぶり、通算13度目となるこの記録は、球団生え抜き選手としては単独4位の数字で、広島で7度、阪神で6度記録した新井貴浩監督にも並びました。
球団史上トップは山本浩二さんと衣笠祥雄さんの17度で、14度達成している前田智徳に続く記録となります。
見事、記録達成となった菊池に対して、あと一歩及ばなかったのが佐々木 泰です。10月7日のシーズン最終戦を97安打で迎えた佐々木は、この試合で2安打を放って99安打としましたが、あと1本届かず、球団の大学卒プロ2年目選手としては2013年の菊池以来、13年ぶりとなるシーズン100安打を逃しました。
プロ2年目の今季、開幕4番に抜擢された佐々木は、最終的に121試合出場で打率.254、6本塁打、26打点を記録しましたが、421打席と規定打席に22打席足りず、来季の目標は規定打席に到達しての100安打以上ということになりそうです。
今季はセ・リーグで20人がシーズン100安打以上を記録しており、最多安打は阪神・佐藤輝明の165本でした。カープで100安打以上を記録したのは、坂倉 将吾(127安打)と菊池(109安打)の2人だけでしたが、2021年から昨年まで、カープで100安打以上を記録した選手はどのくらいいるのでしょうか。
近本光司(阪神)が178安打で最多安打を獲得した2021年は、セ・リーグで100安打以上を記録したのは33人。カープでは西川 龍馬の144安打がトップ。以下、鈴木 誠也(138安打)、菊池(137安打)、小園 海斗(134安打)、坂倉(133安打)の計5人が記録しています。
2022年は佐野 恵太(横浜DeNA)と岡林 勇希(中日)が161安打で最多安打を分け合い、リーグ全体では29人が100安打以上を記録。カープでは坂倉の155安打がトップで、以下小園(126安打)、西川(123安打)、マクブルーム(122安打)、菊池(121安打)の計5人が100安打以上を記録しました。
牧 秀悟(横浜DeNA)と中野拓夢(阪神)が164安打で最多安打を分け合い、岡林(中日)が163安打と大接戦だった2023年は、セ・リーグの100安打以上は前年と同じ29人。カープでは127安打の西川がトップで、秋山 翔吾(119安打)、菊池(114安打)、野間 峻祥(106安打)、坂倉(105安打)と、この年も計5人となっています。
2024年は長岡秀樹(東京ヤクルト)が163安打で自身初タイトルとなる最多安打を獲得。リーグ全体では27人と前年より減少した中、カープでは秋山の158安打を筆頭に、小園(151安打)、坂倉(119安打)、矢野 雅哉(112安打)、菊池(109安打)、野間(106安打)と計6人が100安打以上をクリアしています。
そして岡林勇希(中日)が168安打で最多安打となった2025年は、リーグ全体で100安打以上を記録した選手は19人と、さらに減少傾向が続きました。カープでは、小園(161安打)のほかにファビアン(149安打)、末包 昇大(106安打)の3人が100安打以上を記録しました。
今季は規定打席到達者で打率3割以上をマークした選手が、三冠王と最多安打の佐藤のみでした。投高打低の傾向が顕著な現在では、150安打でタイトル争い、100安打はレギュラー定着選手の数字といったところでしょうか。
チームが「生まれ変わる」と新井貴浩監督が宣言した2027年シーズン、佐々木泰だけでなく、新たに「100安打の壁」を超える選手の登場に期待しましょう。
文:大久保泰伸/写真:産経新聞社
大久保泰伸
フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。
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