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野球 コラム 2026年10月12日

【横浜好き】ベイスターズ、CSファイナル進出。対戦データから見るタイガース戦の展望

野球好きコラム by 大久保泰伸
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牧秀悟(ベイスターズ)

巨人に連勝し、『2026 JERA クライマックスシリーズ セ』(CS)ファイナルステージに駒を進めた横浜DeNAベイスターズ。ファーストステージを2連勝で突破したのは、今季と同じ71勝69敗3分のリーグ3位から下剋上を果たした2024年と同じだ。

当時はリーグ2位の阪神を破り、優勝した巨人とのファイナルステージも制して『日本シリーズ』に進出した。今度はリーグ覇者として待ち受ける阪神との決戦。そこで、今季の対戦データからファイナルステージを展望する。

今季の阪神戦は横浜DeNAから見て12勝13敗。ファーストステージで対戦した巨人との対戦成績と全く同じだ。ビジターでは6勝7敗、ファイナルステージの舞台となる『阪神甲子園球場』では、5勝5敗とほぼ互角。

打線はホームゲームの対戦打率.267に対し、甲子園では.251とやや下がる。一方、投手陣の対戦防御率はホームゲームで4.83、甲子園では2.30と大きな差があり、甲子園での投手力がシリーズの鍵になりそうだ。

9月5、6日の甲子園での2連戦には連勝した一方、9月20、21日の同球場での2連戦は連敗。9月25、26日に『横浜スタジアム』で行われた2連戦は1勝1敗だったが、レギュラーシーズン最後の対戦となった10月4日には2-1でサヨナラ勝ちを収めた。

安定した戦いでリーグ優勝を果たした阪神が相手とはいえ、横浜DeNAが一方的に押されてきたわけではない。球場別の数字からも、甲子園への過度な苦手意識はないとみられる。

先発陣では平良 拳太郎が今季の阪神戦4試合に先発し、2勝1敗、防御率2.01と好相性。特にリーグ三冠王と最多安打に輝いた佐藤 輝明を13打数無安打に封じている。尾形 崇斗も阪神戦の先発4試合で2勝1敗、防御率2.78。10月4日の救援登板を加えると5試合で3勝1敗、防御率2.66となる。

巨人とのファーストステージ第1戦に先発した東 克樹は、第3戦以降の登板が予想される。今季の阪神戦は1試合に登板し、7回3失点で勝利投手となった。

救援陣ではレイノルズが阪神戦13試合で防御率2.08と安定した数字を残している。一方、伊勢 大夢は9試合で防御率4.15と、やや不安が残る。また、浜地 真澄は8試合で防御率0.00を記録し、古巣相手に好投してきた。

ファイナルステージは連戦となるだけに、先発投手がどこまで試合をつくれるかに加え、終盤の継投もポイント。特に接戦で勝ち切るためには、好相性の投手を効果的に起用することが重要になりそうだ。

打撃陣では牧 秀悟が阪神戦で打率.349、6本塁打、9打点。甲子園でも打率.304、3本塁打を記録しており、中心打者として期待がかかる。宮﨑 敏郎も阪神戦では打率.328、4本塁打、13打点、甲子園では打率.400と好成績。

今季ブレイクした勝又 温史も阪神戦で打率.328、甲子園で打率.320を残している。いずれも甲子園での数字がよく、敵地で阪神投手陣をどう攻略するか、その一翼を担いそうだ。

巨人とのファーストステージで2試合連続本塁打を放った度会 隆輝も注目の存在だ。今季の阪神戦では打率.296、10打点をマーク。ただし、甲子園では打率.263と数字を下げている。

ファーストステージの2試合で無安打だったエンカーナシオンは、阪神戦では打率.302、甲子園でも打率.300。特に髙橋 遥人に対しては8打数4安打と結果を残しており、再び打線を活性化させる働きが期待される。

一方、阪神打線で最も警戒したいのは大山 悠輔だ。横浜DeNA戦で打率.337、7本塁打、22打点を記録。平良、尾形の両投手からもそれぞれ打率3割以上と打ち、レイノルズに対しても打率.429を残している。

投手陣にとっては、得点圏で大山に回る場面をいかに減らすかが重要になる。相手の主軸をどう抑えるかは、接戦が想定されるファイナルステージの大きな焦点だ。

佐藤 輝明は横浜DeNA戦で打率.271。ただし、本塁打は4本に抑えており、これは今季のセ・リーグの対戦5球団では最少の数字となる。森下 翔太も対戦打率.245に抑えているが、7本塁打を許しており、一発への警戒が欠かせない。

さらに、木浪 聖也は横浜DeNA戦12試合で打率.333、伏見 寅威は7試合で打率.412と、主軸以外にも相性の良い打者がいる。打線全体を通じて警戒する必要がありそうだ。

横浜DeNAは昨季、同じファイナルステージの舞台で3連敗し、悔しい敗退を喫した。相川 亮二新監督のもとでリベンジを果たせるか。勝てば2024年以来となる『日本シリーズ』進出が決まり、2度目の下剋上日本一への道が開ける。

甲子園での投手陣の好成績と、阪神戦に強い打者たちの存在は心強い材料だ。短期決戦で一戦ずつ勝利を積み重ね、再び頂点を目指す。ベイスターズの秋は、まだ終わらない。

文:大久保泰伸/写真:産経新聞社

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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