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野球 コラム 2026年4月2日

菊池雄星、『俺の日』じゃなくても果たす責任

MLBコラム by 山田 結軌
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練習から引き上げる菊池雄星

5失点、敗戦投手。エンゼルスの菊池 雄星投手(34)は4月1日(日本時間2日)のカブス戦で5回1/3を投げ、6安打され、4四球だった。気温は3~4度で風も吹きつける極寒。試合後のクラブハウスで行われた取材では、菊池の言葉に強い責任感がにじんだ。

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    4月3日(金)午後 4:45 J SPORTS 1で初回放送 ※リピート放送あり

「気持ちが切れるような寒さではありましたけど、気持ちを切らして、『きょうは俺の日じゃない』とやってしまうと 中継ぎへの負担も来るし、そういう姿は決して見せるべきではないので、なんとかしのぎながら6回まで入っていけました」

この『きょうは俺の日じゃない』『きょうはお前の日じゃなかった』という表現は、結果の悪かった投手、野手が気持ちを切り替え、前に向かうために自らに言い聞かせたり、仲間にかけられる言葉だ。

落ち込み、反省した態度を周囲に示すより、次戦に向けファイティングポーズを取ることを求められる米国的な文化を象徴する言葉の1つだ。終わったことを悔やむよりも、自分にできるベストを尽くす。次戦には勝利に貢献できるように全力でプレーする。その意味が込められている。

しかし、菊池はあえてその言葉に甘んじることなく、責任を果たすべく気持ちを奮い立たせた。

カブス戦前にウオーミングアップする菊池

負傷離脱することなくローテーションをまわり、年間32先発以上することが雄星のこだわり。4月上旬のシカゴは、まさに凍てつく寒さが襲う。健康であるだけではなく、マウンドで投げている姿をチームメートは見ている。勝敗を大きく左右する先発投手としてのあるべき背中を見せた。

「3回だけ悔やまれますけど、ボール自体は非常に良かった。 3回を除けばストライク先行で押していけた。反省するところは反省しながら、スプリットも上手く使えていましたし、ストレートで高めの三振も取れていました。 ポジティブな要素もたくさんあると思います」

3回、先頭のアマヤに四球を与えると5長短打、遊撃ネトの悪送球も重なり打者1巡で5点を与えた。4回先頭ではホーナーに右翼線二塁打を打たれるが、その後は7打者連続アウト。4三振を奪うなど持ち直した。直球の最速は96.6マイル(155.5キロ)だった。

メジャーリーグ中継2026

菊池は中4~5日の登板間調整では、基本的にブルペンでの投球練習は行わない。シーズンでの疲労をマネジメントし、負傷することなく完走するためだ。一般的には、先発2日前にブルペン入りする投手が多い。

菊池は今回、先発前日にシカゴ、リグレーフィールドの右翼スタンドの下にある室内ブルペンで8球だけ投じた。傾斜地でのフィーリングを確かめ、本番のマウンドに備えた。

「ボールは本当に良かった。打たれた3回が追い込んでから真っすぐが真ん中に入ったり、低く入ったりというのを打たれてしまって、点を取られてしまった。 ただ、4回以降は真っすぐをしっかりと高めに投げ切れたことで三振も増やしたし、アウトを重ねることができた」

エンゼルスが最後にポストシーズンに出場したシーズンは、2014年の地区優勝時。16年ぶりに10月の戦いを目指す。雄星はローテ投手の中心として、チームが勝利するチャンスを高める好投が求められる。

文/写真:山田結軌(MLBジャーナリスト)

山田結軌(やまだ・ゆうき)

山田 結軌

1983年3月生まれ、新潟県出身。立教大時代にJ SPORTSの野球班でプロ野球中継の現場でスコアブックを書くアルバイトを経験した。サンケイスポーツに2007年4月入社、阪神、広島、楽天などを担当し、2016年2月より大学時代から夢みたMLB取材を続けている。2025年2月に18年間務めたサンケイスポーツを退社しフリーに転身。

X(旧:Twitter)
@YamadaMLB

Instagram
yukiyamada_mlb

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