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野球 コラム 2026年3月13日

大谷翔平、WBCでの投手出場を否定、でも…

MLBコラム by 山田 結軌
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大谷翔平(ドジャース)

投げるかもしれない。しかし、やっぱり投げない。でも、期待してしまう…。

ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)、日本代表の公式練習が行われた3月12日(日本時間13日)、フロリダ州マイアミのローンデポ・パークではそんな思いが駆け巡った。

なぜ、事前にDH専任が決まっている大谷翔平(31、ドジャース)の投手起用の可能性がある、と私は思ったのか。それは、ライブBPで4イニングを想定して、59球を投げたからだ。

ドジャースの一員として、メジャーの開幕以降を見据えた調整が必要なことは周知の通り。

あくまでドジャース用の投球練習だと分かっていても、JAPANのホーム用ユニホームを着た姿でマウンドに立つ大谷を見ると、そして井端監督がその様子をじっと見つめている事実は、WBCでの「投手・大谷」にかすかな期待を抱かざるを得なかった。だが、練習後の会見で大谷は今大会で登板する可能性を否定した。

「今のところはないですね。それが球団との約束でもありますし、快く送り出してくれた球団に対しての誠意という部分はあります。

オフェンス面でしっかりとまずは貢献できればいいと思いますし、もちろんケガ人が何人出るかというのは全く予想できないことではあるので、(可能性が)全くのゼロということは何事においても言いたくはないですけど、現状だとないんじゃないかな、と思っています」

ローンデポ・パークでライブBPに臨む大谷

そもそも大谷は野手登録のため登板することはWBCのルール上、不可能だ。大会ルールには「投手起用の制限」という項目で、「MLB傘下所属選手である野手(投手以外の選手)は、試合運営技術委員会が(中略)事前に許可した場合を除き、大会の試合において、連盟チームのために投球することは認められない」とある。

つまり、大会運営サイドが事前の承認なしに野手登録された選手の登板はできない、という意味だ。

一方で「事前に申請して許可があれば」可能、とも解釈することができる。そして、大谷の「今のところ、現状では」という前置きした言葉のあげ足を取るわけではないが、『もしかしたら、状況によってはあり得る』と言えないくも、ない。

かなりのこじつけでもあり、屁理屈も含んだ私なりの解釈かもしれないが、こう考えてしまうワケもWBCで「投手・大谷」をみたいからこそ。

もちろん、負傷のリスクは可能な限り低くしなければならない。MLBのシーズンとして、3月はまだ調整段階。国を背負い、世界一を決めるマウンドに立った場合、そしてそれが負ければ敗退の一戦である場合、投げる投手は全力投球以外に選択肢はないだろう。

私もファンも、もちろんドジャースも選手にケガをしてほしくない。その願いは同じ。その前提は、百も承知でやはり世界一を決める戦いで二刀流でのプレーを望んでしまう。それが、大谷翔平という野球選手のすごさであり、魅力なのだろう。

侍ジャパンは2大会連続の優勝へ、まずは準々決勝を勝たなくてはいけない。負けられない一戦は、14日(日本時間15日)だ。

文/写真:山田結軌(MLBジャーナリスト)

山田結軌(やまだ・ゆうき)

山田 結軌

1983年3月生まれ、新潟県出身。立教大時代にJ SPORTSの野球班でプロ野球中継の現場でスコアブックを書くアルバイトを経験した。サンケイスポーツに2007年4月入社、阪神、広島、楽天などを担当し、2016年2月より大学時代から夢みたMLB取材を続けている。2025年2月に18年間務めたサンケイスポーツを退社しフリーに転身。

X(旧:Twitter)
@YamadaMLB

Instagram
yukiyamada_mlb

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