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ダルビッシュ有(パドレス)
負ければ後がなくなる試合で先発マウンドを託されたサンディエゴのベテラン右腕が、古巣の本拠地を支配した。
パドレスのダルビッシュ有は現地10月6日(日本時間7日)、敵地ドジャースタジアムで開催されたナショナルリーグディビジョンシリーズの第2戦で先発すると、7回82球を投げ、3安打1失点とハイクオリティ・スタートを達成する支配的な投球を見せ、チームの勝利に貢献した。試合は試合終盤の本塁打攻勢で大差をつけたパドレスが10-2で勝利し、右腕は勝利投手となった。
◆試合結果
パドレス |1 2 0 0 0 1 0 3 3|10
ドジャース|0 1 0 0 0 0 0 0 1| 2
注目されたダルビッシュと大谷翔平による日本人対決は、スーパースタースラッガーを3打数無安打に抑えた侍ジャパンの先輩に軍配が上がった。ダルビッシュはリードオフの大谷を出塁させなかったことに加え、2回に訪れた無死満塁の大ピンチを1失点で凌ぎ切ったことで勝利を手繰り寄せることに成功した。
現地局『NBC』のロサンゼルスローカル局は試合後、電子版に掲載したレポート記事の中で、この日の展開について、「もし、ユウ・ダルビッシュがドジャースに対して、キャリア全体を通じてやってきた投球ができ、サンディエゴがシーズン後半戦で見せてきた強打と堅守を披露することができれば、彼らはシリーズを1勝1敗の五分に戻すであろうと思われていた」とした。
その上で、「そして、正にその通りのことが、ドジャースタジアムでの第2戦で、9回、27アウトに渡って起こったのである」と伝えた。
その上で記事では、この日の右腕のパフォーマンスについて、「ダルビッシュはドジャースの打者を唖然とさせ、力強い7イニングを投げ、相手にわずか3安打1得点しか許さず、3奪三振をマークした」と伝えている。
一方、全国紙『USAトゥデイ』は同日付で電子版に掲載したレポート記事の中で、7回裏が始まる前に、すでにダルビッシュがマウンドに上がった状況で、左翼スタンドの観客がフィールドにボールを投げたことにより、試合が8分間ほど中断した場面について触れた。
しかし、このアクシデントも、「ダルビッシュにとっては、ただの8分の遅れに過ぎなかった」とし、「この遅延が彼を阻害することはなかった」と続けた上で、「ダルビッシュは素晴らしい7イニングを投げ、奪三振はわずか3ながら、ドジャース打線をほぼ三巡するのに、わずか82球しか必要としなかった」と、集中力を切らさずに役目を果たし切った快投を振り返った。
今後、この西地区ライバル決戦は、舞台をサンディエゴのペトコパークへと移し、第3戦からの2試合が開催される。
J SPORTS 編集部
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