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野球 コラム 2023年11月24日

【横浜好き】ベイスターズが獲得した他球団を戦力外になった3投手

野球好きコラム by 大久保泰伸
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中川颯(こちらもベイスターズには中川虎大が在籍中なのでこの表記)と、堀岡はいずれも25歳とまだ若く、2人とも育成契約の経験もある投手ですが、その潜在能力は高い評価を受けています。

中川颯は横浜市出身で桐光学園高校から立教大学を経て、2020年ドラフト4位でオリックスに入団。ルーキーイヤーから開幕一軍入りを果たしましたが、登板は1試合のみで、プロ3年間で唯一の一軍登板となっています。

1年目はウエスタンリーグで41試合に登板して、防御率1.13をマークしましたが、2年目の2022年は肩の不調もあり、二軍でも6試合のみの登板に終わり、シーズン終了後に戦力外となり、育成で再契約となりました。肩の不安がなくなった今季は、二軍で21試合に登板して防御率1.38をマークしましたが、戦力外となりベイスターズ入団となりました。

184センチの長身ですが、長い腕を駆使したアンダースローを武器に、今季は32回2/3で34奪三振と高い奪三振力を見せています。支配下で迎える来季は、セ・リーグでは希少なサブマリンとして、面白い存在になるかもしれません。

堀岡は青森山田高校から、2016年育成ドラフト7位で巨人に入団した右腕ですが、こちらも出身は神奈川県で、中学まで秦野市で育ちました。巨人では入団1年目から右ひじのクリーニング手術を受け、2018年までは三軍暮らしが続きましたが、2019年にイースタンリーグで15試合に登板して防御率0.86の好成績を残し、7月下旬に支配下登録を勝ち取りました。

同年は一軍で3試合に登板した後、翌2020年は12試合に登板してプロ初ホールドも記録しています。2021年オフに育成契約となり、支配下に復帰した今季は、一軍登板は3試合に終わりましたが、イースタンリーグでは43試合に登板して5勝1敗8セーブ、防御率1.87の好成績を残しています。

ベイスターズでは再び育成契約での再出発となりますが、150キロを超える速球が武器とする潜在能力抜群の右腕が、地元に戻って覚醒する姿が見られるかもしれません。

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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