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2020年には中継ぎの一角として43試合に登板し、先発陣に故障者が続出したシーズン終盤には先発も任され、7年目でプロ初勝利も記録。130試合目の登板でのプロ初勝利は、NPB史上3番目に遅い記録となりましたが、その後は2021年に38試合、22年はキャリアハイの47試合登板とブルペンに欠かせない存在となりました。
2022年オフに右肘手術を行い、今季は一軍登板がないままシーズンを終えて戦力外通告となった平田ですが、10月23日に行われた2024年秋以降にリーグ戦開始予定の中東・南アジアのベースボール・ユナイテッドのドラフト会議で、パキスタンのカラナ・モナークスから5巡目指名を受けました。
今後は11月15日に行われるNPBのトライアウトを受験後、UAEのドバイに渡ることが決まっており、いずれにしても現役生活は続くようです。
田中は常葉菊川高で春のセンバツ優勝投手として、2007年高校生ドラフト1巡目でベイスターズに入団。2年目の2009年に監督推薦でフレッシュオールスターに出場し、翌2010年には一軍デビューを果たしてプロ初先発初勝利をマークしました。
ブレイクを果たしたのが2015年で、セットアッパーとして35試合に出場し、オールスター初出場も果たしました。2016年は61試合、2017年は60試合登板とブルペンに欠かせない存在となりましたが、登板過多の影響か、2019年は実戦登板がなくトミー・ジョン手術を受け、オフには育成契約となりました。
2021年のシーズン途中に支配下復帰となり、2022年は47試合登板と復活を果たしましたが、今季は11試合で防御率4.09の成績でオフに戦力外通告に。現役引退なら球団はセレモニーも用意していたということですが、本人は現役続行の意思を示しています。
その他にも宮國椋丞、田中俊太と元巨人の2人や、昨年の現役ドラフトで入団した笠原祥太郎も戦力外となっています。外国人選手ではエスコバーが自由契約、ソトは契約最終年と近年のチームで主軸とも言える、この2人に関しては、またいずれかの機会に触れたいと思います。
文:大久保泰伸
大久保泰伸
フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。
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