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レンジャーズが『ワールドシリーズ未制覇6球団クラブ』からの脱会をかけて臨む第5戦では、レンジャーズによるポストシーズンでの敵地連勝記録や、マルテのポストシーズン連続試合安打記録に加え、第4戦で殊勲の2ラン弾を放ったコリー・シーガーも、遊撃手としてのポストシーズン最多本塁打記録をかけてプレーすることになる。
また、シーガーは、キャリアを通じてポストシーズンで19本塁打をマークしており、これは遊撃手としてはデレク・ジーターの20本塁打に次ぐ記録となっているのである。ちなみに、シーガーはこのワールドシリーズで既に3本塁打をマークしているが、『MLB.com』のサラ・ラングス記者によると、単一のワールドシリーズでの遊撃手による3本塁打はMLB史上初であり、遊撃手によるワールドシリーズでの2試合連続本塁打は、ジーター以来、史上2人目とのこと。
ところで、『MLB.com』によると、「ベスト・オブ・セブン(4戦先勝)のポストシーズンシリーズで、3勝1敗とリードしたチームは、これまで92回中78回(85%)そのシリーズを制している」とのことで、敵地での異常なまでの強さを考慮すると、レンジャーズが第5戦でそのパーセンテージを上げるように思えるが、1勝3敗からの逆転というタスクの困難さを考えると、それに成功したチームの15%という割合も、存外低くないようにも思える。
第5戦はザック・ギャレン(ダイヤモンドバックス)対ネイサン・イオバルディ(レンジャーズ)という、第1戦と同じ先発投手によるマッチアップとなる。
ダイヤモンドバックスはエースのギャレンがこのポストシーズンは、レギュラーシーズンに見せた『サイ・ヤング賞』級のパフォーマンスを発揮できていないだけに、逆転でのワールドシリーズ制覇へ反撃の狼煙をあげる上で、打線にはイオバルディを5回途中5得点でノックアウトした、第1戦の再現を期待したいところだろう。
一方、レンジャーズはガルシアが離脱したものの、シーガーの打棒は依然として好調を維持しており、第4戦ではリードオフのマーカス・セミエンも2安打(三塁打、本塁打)5打点と、スランプを完全に払拭する打撃を見せている。
そのため、イオバルディがこのポストシーズンでワールドシリーズ第1戦までの4試合(4勝0敗、防御率2.42)で見せてきた投球を見せてくれれば、レンジャーズが先制して主導権を握る必勝パターン(今年のポストシーズンで先制した試合は10勝0敗)へ持ち込める公算が高まるだろう。
そういう意味では、「ダイヤモンドバックス打線vs.イオバルディ」というリターンマッチが、第5戦のキーポイントとなりそうだ。
J SPORTS 編集部
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