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野球 コラム 2023年11月1日

主砲の離脱に奮起したレンジャーズ、ビジター10連勝で初優勝へ王手。ワールドシリーズ第4戦

MLBコラム by J SPORTS 編集部
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ダイヤモンドバックスvs.レンジャーズ

現地10月31日(日本時間11月1日)に行われた2023年のワールドシリーズ第4戦は、主砲アドリス・ガルシアの負傷離脱というあまりに手痛いアクシデントを乗り越えたレンジャーズが、敵地チェイスフィールドでダイヤモンドバックスを11-7で退け、球団史上初のワールドシリーズ制覇に王手をかけた。

◆ワールドシリーズ第4戦(レンジャーズ 3勝1敗)
レンジャーズ|0 5 5 0 0 0 0 1 0|11
Dバックス |0 0 0 1 0 0 0 4 2| 7

3回までに10点を奪い取る打線一丸となった猛攻には、ガルシアの離脱が逆に起爆剤となったのではと思わせる節があったが、実際それに近いことがあったようで、『MLB.com』は試合後に掲載した試合のレポート記事の中で、「捕手のジョナ・ハイムによると、試合前の打者ミーティングの場で、ガルシアから『エモーショナルな』スピーチがあったとのことで、戦士たちにいつも以上の力を出させるよう鼓舞したようだ」と伝えている。

これでレンジャーズは、このポストシーズンは敵地で破竹の10連勝としており、これが単一のポストシーズンのMLB記録となったことはもとより、複数のポストシーズンにまたがったロード連勝記録としても、これまでの9連勝を更新する、MLB史上最長記録となった。

近頃のレンジャーズファンの合言葉が、「観戦は敵地へ行くべし」となっているかどうかは定かではないが、この大いなる『外弁慶』ぷりには、旅費もやむなしと思わせるだけの説得力が備わっているのは、確かなところだ。

なお、連続記録といえば、目下連続試合安打のMLBポストシーズン記録を更新中のケテル・マルテも、この第4戦で二塁打を含む2安打をマークしたことで、20試合連続安打に記録を伸ばしている。なお、マルテはこのポストシーズンだけも16試合連続安打としており、単一のポストシーズン記録も更新し、こちらも単独でMLB史上最長記録保持者となっている。

レンジャーズが『ワールドシリーズ未制覇6球団クラブ』からの脱会をかけて臨む第5戦では、レンジャーズによるポストシーズンでの敵地連勝記録や、マルテのポストシーズン連続試合安打記録に加え、第4戦で殊勲の2ラン弾を放ったコリー・シーガーも、遊撃手としてのポストシーズン最多本塁打記録をかけてプレーすることになる。

また、シーガーは、キャリアを通じてポストシーズンで19本塁打をマークしており、これは遊撃手としてはデレク・ジーターの20本塁打に次ぐ記録となっているのである。ちなみに、シーガーはこのワールドシリーズで既に3本塁打をマークしているが、『MLB.com』のサラ・ラングス記者によると、単一のワールドシリーズでの遊撃手による3本塁打はMLB史上初であり、遊撃手によるワールドシリーズでの2試合連続本塁打は、ジーター以来、史上2人目とのこと。

ところで、『MLB.com』によると、「ベスト・オブ・セブン(4戦先勝)のポストシーズンシリーズで、3勝1敗とリードしたチームは、これまで92回中78回(85%)そのシリーズを制している」とのことで、敵地での異常なまでの強さを考慮すると、レンジャーズが第5戦でそのパーセンテージを上げるように思えるが、1勝3敗からの逆転というタスクの困難さを考えると、それに成功したチームの15%という割合も、存外低くないようにも思える。

第5戦はザック・ギャレン(ダイヤモンドバックス)対ネイサン・イオバルディ(レンジャーズ)という、第1戦と同じ先発投手によるマッチアップとなる。

ダイヤモンドバックスはエースのギャレンがこのポストシーズンは、レギュラーシーズンに見せた『サイ・ヤング賞』級のパフォーマンスを発揮できていないだけに、逆転でのワールドシリーズ制覇へ反撃の狼煙をあげる上で、打線にはイオバルディを5回途中5得点でノックアウトした、第1戦の再現を期待したいところだろう。

一方、レンジャーズはガルシアが離脱したものの、シーガーの打棒は依然として好調を維持しており、第4戦ではリードオフのマーカス・セミエンも2安打(三塁打、本塁打)5打点と、スランプを完全に払拭する打撃を見せている。

そのため、イオバルディがこのポストシーズンでワールドシリーズ第1戦までの4試合(4勝0敗、防御率2.42)で見せてきた投球を見せてくれれば、レンジャーズが先制して主導権を握る必勝パターン(今年のポストシーズンで先制した試合は10勝0敗)へ持ち込める公算が高まるだろう。

そういう意味では、「ダイヤモンドバックス打線vs.イオバルディ」というリターンマッチが、第5戦のキーポイントとなりそうだ。

J SPORTS編集部

J SPORTS 編集部

 

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