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ブレーブスvs.フィリーズ
今季MLBのワイルドカードシリーズは、4カード全てが2試合のスイープで決まる予想外の結果となり、勝ち抜いた4チームは、モメンタムや投手陣の疲労度などを鑑みると、比較的良い状態で、デイビジョンシリーズにて対戦する上位シードのチームに挑めることとなった。観る側にとっても、これは熱の籠ったベスト・オブ・ファイブのシリーズが期待できる展開と言えよう。
現地10月7日(日本時間8日)にアトランタのトゥルーイストパークで開幕するブレーブスとフィリーズのシリーズは、昨季ナショナル・リーグ ディビジョンシリーズの再戦であり、下馬評で大きく上回っていながらフィリーズに不覚を取ったブレーブスにとっては、雪辱を果たす機会となる。
今季もこの組み合わせは、東地区6連覇でホームアドバンテージを握るブレーブスにアンダードッグとしてフィリーズが挑むという構図になる。
何しろ、ブレーブスは今季MLB全体の最高勝率を誇るとともに、レギュラーシーズンでは、ロナルド・アクーニャJr.、オジー・アルビーズ、オースティン・ライリー、マット・オルソン、マルセル・オズーナらが並ぶ最強打線(5人全員30本塁打以上をマークし、97打点のライリー以外は4人が100打点以上をマーク)がMLBトップの947得点を挙げているのである。
しかし、昨季も同じようなシチュエーションだった。2021年のワールドチャンピオンだったブレーブスは、3桁勝利で地区5連覇を果たし、得点はナ・リーグ2位でワールドシリーズ連覇に挑んだ。だが、ディビジョンシリーズで、ワイルドカードから勝ち上がったフィリーズに、1勝3敗として不本意な形でシーズンを終えたのである。
今季のフィリーズは、ワールドシリーズ進出を果たした昨季とラインナップはほとんど変わっておらず、レギュラーシーズンで30本塁打をクリアしたのは47本塁打をマークしたカイル・シュワーバーのみだが、将来の殿堂入り選手であるブライス・ハーパー以下、ニック・カステヤノスやJT・リアルムトは歴戦の強者であり、今季加入したトレイ・ターナーが、シーズン後半からポストシーズンへ向けて本来の調子を取り戻したことで、かなりソリッドな打線が完成している。
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