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3連勝ならわずかながらでも夢も残った阪神との3連戦は、18日の初戦で先発した東克樹が7回1失点でルーキーイヤー以来の2ケタ勝利となる10勝目に到達。左足がつるアクシデントに見舞われながら7回を投げ切った左腕を、宮崎や牧、京田らの内野陣がファインプレー連発の好守で盛り立てた。攻撃では宮崎が同点ソロ、山本祐大が決勝タイムリーでロースコアの接戦を制した。
19日は初回に牧のタイムリー二塁打で先制。先発の石田健大は5回まで散発の3安打無失点と好投したが、早めに継投に入った三浦大輔監督の采配が裏目に。2番手の石川達也から上茶谷大河、田中健二朗、伊勢大夢、エスコバーの5投手全てが失点という異常事態で逆転負けとなった。
20日は宮崎が試合前の練習中に背中の張りを訴えてベンチ外となり、そのまま登録抹消。宮崎を欠いた打線は、阪神先発・伊藤将司に完封負けを喫した。牧とソトが2安打ずつを記録したが、他は1番に入った佐野と8回に代打で登場した山本が安打を放ったのみで、つながりを欠いた。
中4日で先発したバウアーが8回120球を投げて2失点の熱投を見せたが、失点は8番・木浪聖也と9番・伊藤のタイムリーと、いずれも下位打者に打たれたものだった。9回は通算500試合登板となった山崎が三者三振で抑えた。
***** 週間成績は、投手ではバウアー、濱口、東と、先発陣は先週と同じ3人が勝ち星を挙げています。リリーフ陣はほとんどが失点した中、山崎とウェンデルケンが2試合登板で週間防御率0.00を記録。ウェンデルケンは8月に入り、6試合連続無失点と頼れる存在になっています。
野手は、牧が6試合で週間打率.333、2本塁打、ソトが6試合で同打率.350、1本塁打、宮崎が4試合で同打率.313、2本塁打、大和が4試合で同打率.333をマーク。捕手の山本はスタメンでは2試合のみですが、17日には3安打猛打賞を記録するなど、途中出場を含めた5試合で同打率.600と大当たりでした。
週間MVPは、野手が6試合に出場した選手の中で週間打率、同OPS(.981)でトップの数字を残したソト。投手は自身の連勝が3でストップしましたが、中4日登板で2試合15イニング、229球を投げたバウアーを選出したいと思います。
文:大久保泰伸
大久保泰伸
フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。
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