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前田健太(ツインズ)
3勝7敗、防御率3.97。これが今季の前田健太の個人成績だが、負傷者リストからの復帰後に見せている瞠目の安定感は、この数字には反映されていない。
ツインズの右腕は現地8月10日(日本時間11日)、敵地コメリカパークでのツインズ戦に先発登板すると、6回3安打1失点、4奪三振1四球と、支配的な好パフォーマンスを見せ、今季5度目のクオリティスタート達成を果たすも、打線の援護に乏しく、不運な黒星を喫した。試合はツインズが0-3で敗れ、連敗が「3」に伸びると共に、シリーズ負け越しが決定した。
◆試合結果
ツインズ |0 0 0 0 0 0 0 0 0|0
タイガース|0 0 0 0 0 1 2 0 X|3
◆ア・リーグ中地区 順位表
1位 ツインズ 60勝57敗 ゲーム差
2位 ガーディアンズ 56勝60敗 3.5
3位 タイガース 52勝63敗 3.5
4位 Wソックス 47勝69 敗 5.5
5位 ロイヤルズ 37勝80敗 10.5
ツインズ専門のニュースサイト『ツインズ・デイリー』は試合後に投稿したツインズの敗戦を伝える記事の中で、「マエダはできる限り物事をクリーンに保ったが、ツインズの攻撃はまたしても打ち勝つことに失敗した」と試合内容を要約。
そして、「ケンタ・マエダはここ数試合、最高のゲームを送ってきた。彼は先発した直近5試合で自責点を9としており、その間、ツインズは4勝を挙げている。彼の成功は、打線の得点による援護もあってのことだった。今回はマエダにとって違った展開となった」と伝えた。
一方、現地紙『スター・トリビューン』は同日付で電子版に掲載した試合のレポート記事の冒頭で、「ケンタ・マエダは両膝に手をついてセンター方向を見つめ、ライリー・グリーンのホームランが座席に着弾すると、うな垂れた」と、右腕がこの試合で唯一の失点を喫した場面を描写した。
その上で、「二死、ツーストライクからの1球が、零封登板とフラストレーションの溜まる木曜の午後の違いとなった。マエダは6回を投げ、3安打しか許さなかったが、ツインズがコメリカパークでタイガースに0-3で負けた一戦では、最後の1本が意味を持つこととなった」と続けた。
さらに記事では「負傷者リストからの復帰後、9試合に先発し、その間の防御率を2.36としているマエダ」は、「グリーンの本塁打までは最高だった」と、この日の前田について評した。
そして、「マエダは2021年にトミー・ジョン手術を受ける前よりも良くなった腕の感覚を維持しており、それは結果が裏付けている。彼の球速は上がっており、速球は最速で時速93マイル(149.7キロ)に達した」とした上で、ロッコ・バルデリ監督による「彼は全ての球種が良い感じだった」とのコメントを伝えている。
J SPORTS 編集部
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