【ハイライト動画あり】31回出場の近畿大学が初戦突破、44回出場の福井工業大学の反撃及ばず。全日本大学野球選手権1回戦

福井工業大学vs.近畿大学

2年ぶり44回目の出場を果たした福井工業大学（北陸大学野球連盟）と、2大会連続31回目の出場となった近畿大学（関西学生野球連盟）による常連校同士の対戦となった大会初日の神宮球場第3試合は、好投と攻守が随所に散りばめられたみどころの多い一戦となった。

試合序盤は両先発投手が安定した立ち上がりを見せるなか、両軍の好守もあってスコアボードに「0」が並ぶ展開に。試合が動いたのは4回。近畿大学はこの回先頭の5番・白石晃大が一塁線を破る二塁打で出塁すると、続く三木太介もセンターオーバーの二塁打で続き、四球も絡めて無死満塁と絶好のチャンスを作る。

ここで福井工業大学は2番手の澤翔麻をマウンドへ送り出す。しかし、近畿大学へ傾いた流れは止まらず、併殺打の間に1点を先制すると、さらに9番・中丸圭祐の適時打で1点を加え、2-0として試合の主導権を握る。投げては近畿大学の先発・北見隆侑がテンポの良い投球で、相手打線にハードヒットを許さず、6回終了時点で内野安打2本に抑える支配的なパフォーマンスを披露。

その後、細かく継投する福井工業大学のブルペンを攻略しきれなかった近畿大学は7回に一死1・3塁から4番・榎木貫太が、技ありのセーフティスクイズを決めて待望の追加点を挙げると、さらに一死満塁から併殺崩れの間に1点を加え、4-0とリードを広げて好投を続ける北見を援護する。

なんとか反撃に転じたい福井工業大学は8回、一死からこの試合初となる外野への連打で1・2塁とチャンスを広げるも、北見を前に後続が三振と内野ゴロに倒れ、好機を逸する。

それでも、近畿大学が8回に1点を加えるなか、福井工業大学は9回に2点を奪って北見をマウンドから引きずり下ろすと、6番・西村尚輝の適時二塁打で2点差まで追いすがる。しかし、最後は2番手・野口練の前にあと一打が出ず、近畿大学が5-3の勝利で熱戦に終止符が打った。

◆試合結果
福井工大｜0 0 0 0 0 0 0 0 3｜3
近畿大学｜0 0 0 2 0 0 2 1 X｜5

◆投手
・福井工大：●三木健瑠、澤　翔麻、井戸柊太、加藤大雅、永田　爽、高松亨有、大西礼真
・近畿大学：○北見隆侑、野口　練