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野球 コラム 2023年4月16日

藤浪晋太郎、新しく組んだ捕手とのコンビで、敗戦もクオリティ・スタートを達成

MLBコラム by J SPORTS 編集部
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藤浪晋太郎(アスレチックス)

大型右腕が遂にMLBの舞台で大器の片鱗を見せた。アスレチックスの藤浪晋太郎は現地4月15日(日本時間16日)、本拠地でのメッツ戦に、MLB初勝利を期して今季3度目の先発登板に臨むと、7回途中4安打3失点、5奪三振2四球の好投で、渡米後初のクオリティ・スタートを達成した。

試合はメッツが3-2で勝利し、藤浪には今季3つ目の黒星が付くも、内容的には申し分ないパフォーマンスを披露したことから、地元メディアは一先ず安堵の様子を見せた。

地元紙『サンフランシスコ・クロニクル』は同日付で電子版に「シンタロウ・フジナミが進歩を見せるもA'sはメッツに3-2で敗戦」と題した記事を掲載し、その中で「フジナミは制球難について進歩を見せた」「より効率的な投球だった」と評した。

さらに記事では、藤浪が7回もマウンドに上がったことについて、「注目すべき」とし、この試合では四死球が少なかったことから、「フジナミの投球数は7回を迎える段階でも、まだ続行可能だった」としつつ、「最後のイニングでは球速の落ち方が顕著だった」とした。

その上で、「フジナミの試合序盤の速球は98マイル(157.7キロ)に達していた」が、「(マーク・)カナは93.6マイル(150.6キロ)の速球を弾き返して本塁打を放つと、フジナミは次の打者に対して、93.4マイル(150.3キロ)の速球を投げた」と伝え、スタミナに課題を残した部分を指摘した。

一方、『スポーツ・イラストレイテッド誌』は電子版に掲載した藤浪の好投を伝える記事の冒頭で、藤浪とバッテリーを組んだカルロス・ペレスとの相性の良さに着目し、「この土曜の捕手だったカルロス・ペレスは、今後の試合で繰り返しシンタロウ・フジナミの捕手の役割を任されても気にすることはないと言っても問題はないだろう」とした。

そして、「この捕手は春の遅い段階で契約した選手であることから、ペレスとフジは土曜の試合の前に、あまり一緒に練習していなかったが、この2人組みはA'sが3-2で敗戦したなかにあって、共同で良い仕事をし、フジナミはこの試合をこれまでのところ今季最高の登板とした」と伝えた。

さらに記事では、この2人がコンビを組んだ経緯について、「コッツェイ監督は試合後、今日フジナミとペレスが組んだのは偶然だったと述べたが、監督の目にはカルロスは素晴らしい仕事をしたように映ったようだ」と伝えており、記事によると監督は「彼は序盤から速球に自信を持ち、これ(速球)を要求し続けた」と述べ、ペレスのリードを評価したとのこと。

良き相棒を見つけた藤浪は、1週間後の敵地レンジャーズ戦でMLB初勝利を目指して先発登板する予定となっている。

J SPORTS編集部

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