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菊池雄星が好投
スプリングトレーニングでここまで素晴らしいパフォーマンスを見せて大丈夫なのか、と逆に心配になってしまうほど菊池雄星の状態がすごいことになっている。
この春、好投を続ける左腕は現地3月23日(日本時間24日)、グレープフルーツリーグ(フロリダ開催のオープン戦)のツインズ戦に先発登板すると、5回を投げて3安打無失点、1四球9奪三振と支配的なパフォーマンスを見せ、この春の防御率を1.00とした。
当初、この春を迎える菊池については、先発ローテーション5番手の座を奪取できるかどうかが注目ポイントとされてきたが、フロリダで好投を続けることで、先発ローテーションに自らの確固たる地位を築き、そうした論点自体を吹き飛ばす格好となった。
『MLB.com』は同日付で「キクチ(9奪三振)はシーズンが間近に迫るなかフルスピードで前進」と題した記事を掲載し、左腕の好投を伝えた。
記事によると、「この春最多となる9奪三振をマークしたキクチ」について、ジョン・シュナイダー監督は「彼は乗っていると、本当に素晴らしい。我々はこの春を通して、彼が一貫してゾーンに投げる姿を見てきた。彼は今、強い自信を持っていると思う」と評したとのこと。
また、記事ではツインズ打線の先頭2人と菊池の対戦についてクローズアップし、左腕が昨季、この日リードオフのバイロン・バクストンに対する被打率を.333、そして同じく2番に入ったカルロス・コレアに対する被打率を.500としていたことについて触れた上で、この日は2人合計で6打数1安打だったと、アメリカンリーグ屈指の1・2番コンビに対する左腕の好投ぶりを伝えた。
さらに記事では昨季、菊池がシーズン途中でブルペンに回ったことについて触れつつ、「2022年の内容を誇りに思っていなかった彼は、冬の間、微調整を重ね、練習に精を出して過ごした」とした上で、「今のところ、それは成果として現れている」とした。
そして、シュナイダー監督による「彼はこのオフシーズン、腕の振りを改良し、もっとゾーンに投げるよう練習を積んだのだが、それが鍵となった。彼のこれまでの登板は、素晴らしいものになっている」とのコメントを添えた。
WBCで世界制覇を果たした侍メジャーリーガーから目が離せないのは言わずもがなだが、バウンスバックを期す菊池の4月は、もっと見逃せないことになるかもしれない。
J SPORTS 編集部
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