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長打力は魅力ですが、2017、18年はいずれも165、昨季は102と試合数を大幅に上回る三振数で、確実性には不安も残ります。昨季、来日1年目で合格点の数字を残したマクブルームが、デビッドソンに対して全面サポートを明言していますが、相乗効果で2人揃って爆発となれば、大幅な得点力アップが見込めそうです。
かつての『お家芸』が見る影も無くなった機動力という点では、野間峻祥の更なる覚醒が必須事項ですが、個人的に期待したいのが、昨季途中にまさかのNPB復帰となった秋山翔吾です。昨季は3番で起用された秋山ですが、期待したいのが1番での起用。
西武時代の2015年にNPB記録のシーズン216安打をマークした時は、全試合1番・センターで143試合フル出場しての結果でした。同年からMLB移籍前年の2019年まで、5年連続で盗塁数も2ケタをキープしており、体調万全でリードオフマンとなれば、盗塁数アップにも貢献してくれそうです。
◆『和製三塁手』台頭なるか
昨季、三塁手として119試合に出場した坂倉将吾が捕手専念を明言し、長年レギュラー不在だったホットコーナーのポジションが再び空いた状態になっています。現時点では新外国人のデビッドソンが最有力となっていますが、期待したいのが日本人の三塁手です。
候補になるのが、三塁再挑戦の意向を示した堂林翔太、昨秋キャンプ中に支配下登録された二俣翔一、21年に102試合出場の林晃汰あたりでしょうか。いずれも長打力に魅力がある選手ですが、未知の魅力を感じさせるのが二俣、意外に少ない左の大砲候補という意味では林です。
守備面を考えれば矢野雅哉、羽月隆太郎らの起用もありそうですが、2人は「ポスト菊池涼介」を狙う立場でもあり、内野陣のハイレベルな争いを期待したいところです。
文:大久保泰伸
大久保泰伸
フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。
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