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楽天野球団提供
プロ野球にとっての「新年」である春季キャンプが始まる。新人選手、新加入選手、外国人選手など新戦力もここで見られることになるが、このオフのドラフトで楽天は投手全6人を即戦力が期待される大卒・社会人で獲得した。今年は例年にない新陳代謝が進むことを思わせる。
◆投手陣はルーキー、新戦力、若手と充実 ルーキー投手は、うち5人が一軍キャンプでスタートを迎える。J SPORTSのキャンプ中継は、今年もブルペンカメラの迫力映像が見られ、これを見ながら専門家が詳しく解説してくれる。
ドラフト1位の荘司康誠(立教大学)は、150キロ台半ばのストレートに多彩な変化球を持つ本格派右腕。球団のYouTubeでも「伸びのあるストレート」をアピールしていたので、逸材の真っ直ぐを見られるのが楽しみだ。
一方、ドラフト2位の小孫竜二(鷺宮製作所)は「力強いストレート」をアピール。投手たちは、キャンプでまず基本となるストレートをブルペンで投げ込むので、こうした真っ直ぐの違いも見比べて楽しみたい。また、小孫は「いろんな人とコミュニケーションを取っていきたい」と話すなど、外向的な人柄のようなので、活発に野球談義する姿も見られるかもしれない。
一軍キャンプの投手陣は、即戦力が期待されるルーキーたちのほか、勢いのある若い選手の名前がズラリと並ぶ。彼らの見本となって底上げに貢献するのが、田中将大、岸孝之、則本昂大といった経験豊富な中心投手になるのだろうが、これまで以上に求められた結果へのプレッシャーがかかるシーズンとも言える。
即戦力として獲得したマニー・バニュエロス(メキシコ)も先発候補で、早くから合流する模様。外国人やベテランは通常、それぞれの感覚とペースでキャンプ中に仕上げていくが、今年は早くから合流したり、田中が投球フォームを改造したりしているなど、みどころも多く、それぞれによる果敢な挑戦も垣間見られそうだ。
また、松井裕樹はチームで唯一、WBCに選出されているので、WBC球で投げ込むなど異なった調整法になるのだろう。2月半ばからの代表強化合宿、練習試合を経て、すぐ3月から本番の短期決戦だ。変化球も含めて、早めの仕上がりで臨むことが予想される。
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